内容説明
まだ人種差別が歴然と存在した1930年代のアメリカで、有色人種でも参加できる野球の世界一決定戦が開催された。白人の白、黒人の黒、アメリカ先住民の赤、日本人の黄。「4つの色の祭典」は人々を熱狂させた。
※本書は、2015年10月13日に配信を開始した単行本「1935年のサムライ野球団 「裏ワールド・シリーズ」に挑んだニッポニーズ・オールスターズの謎」をレーベル変更した作品です。(内容に変更はありませんのでご注意ください)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
fwhd8325
10
久しぶりに、佐山さんの著作を読む。ライフワークであるニグロリーグに絡めて、当時日本人のチームがあったと言う。この時代よりも前に映画にもなった、バンクーバー朝日の活躍もあるが、そのことには触れていない。ニグロリーグの主役ペイジはスーパースターとしてその存在を誇示しているが、やはりテーマは人種問題になると思う。ジャッキー・ロビンソンのメジャーデビューも華やかな裏に、消えない差別は存在していただろうし、今でもすべてが消えたとは思っていない。著書では、野球界は進歩的な世界と位置づけているのが救いなのかもしれない。2015/12/31
速読おやじ
9
魅力的なタイトルとは対照的に中味はとても地味なレポート。日本チームの話も何とも歴史を感じるのだが、今まで余り聞いたこともない黒人のスーパーな選手がいたことに驚愕。その名はサチェル・ペイジ。過去最高の野球選手と言われているが、黒人であるが故にMLBに入団したのは42歳。ニグロリーグで大活躍し、MLBとの非公式戦ではMLBを圧倒。サチェル・ペイジを知ることができただけでも本書を読む価値あった。2017/11/04
新平
4
テーマの「サムライ野球団」より、サチェル・ペイジ本の作者ということで、興味は「裏ワールドシリーズ」。日米開戦五年前というと、たしかベーブルースが来日していたころでは?と謎と興味が膨らむ。ペイジはいわばアンドレ・ザ・ジャイアントのようなフリーに近い異色の存在で、客寄せのために高額なギャラで各地のチームを渡り歩いていたとのこと。投球は3回くらいの顔見せ程度で、今でいえばクローザーのようなもので、だからハイレベルな状態で連投が可能で伝説になったのだと、彼の驚異的なピッチングの謎がとける。2025/12/28
takao
1
ふむ2019/08/05
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