マーケティングリサーチとデータ分析の基本

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マーケティングリサーチとデータ分析の基本

  • 著者名:中野崇
  • 価格 ¥1,870(本体¥1,700)
  • すばる舎(2018/05発売)
  • ポイント 17pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784799106945

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内容説明

身近なデータを、シンプルに活用する技術

「データは日に日に増えているが、お客様の顔はどんどんわからなくなっている」
「データの海に溺れてしまって、かえって意思決定が難しくなっている」

この言葉には昨今のマーケターの悩みや、データとの向き合いかた・データ分析の課題が顕著に現れていると思います。
マーケターが向き合うデータ量は加速度的に増加しており、ビジネスやマーケティングを行う上でデータ・ドリブンであること(データに基づいて判断・アクションをする)が当たり前になってきました。
マーケティング自体がデジタル化していく時代において、データリテラシー(情報や知識を活用する基礎能力)・データ分析のスキルは必要不可欠になりつつあります。

ビジネスメディアでは毎日のように、「データサイエンティストの価値」「DMP(Data Management Platform:ネット上に蓄積されているユーザーデータを統合的に管理するプラットフォーム)の導入」「AI活用の成功事例」などが紙面を飾っています。
実際にはビッグデータ活用どころか、社内の売上データや顧客データの分析もままならず、「マーケティングやマーケティングリサーチを体系的に始めることさえできていない」と嘆く方も多いのではないでしょうか。ビジネスにおけるデータ活用の度合いは二極化しているように思います。

本書では「これからマーケティングリサーチやデータ分析を始めたい」「始める必要があると思うが、何をどうやって始めたらよいかわからない」「デジタルマーケティングやデータ・ドリブン・マーケティングの始めかたがよくわからない」というビジネスパーソンやマーケターの方に向けて、データとの向き合いかたや、データ分析の基本、データを活用したビジネスの意思決定の第一歩を踏み出すキッカケを提供できればと思います。
私はリサーチ会社に務めていますが、統計の専門家でもなければ、ビッグデータを解析する高度なスキルも持ち合わせていません。
そんな私の経験から強く思っているのが、「リサーチやデータ分析はポイントを押さえれば誰でもできる」ということです。
世に出ているリサーチ関連書籍の多くは、統計やリサーチの専門家の立場から書かれているため、文系人間や業務でリサーチに馴染んでいない人には敷居が高いように思います。
そこで本書では、文系出身のどちらかと言えば数字が苦手な方や、主たる業務がリサーチやデータ分析ではないものの最近リサーチやデータを使った報告やプレゼンの機会が増えてきた…というビジネスパーソン向けに、「とりあえずこれだけ押えておけば大丈夫」という、リサーチ・データ分析のポイントをシンプルにお伝えしたいと思います。
(本書「はじめに」より)

目次

第1章 なぜ今、ビジネスにおけるデータ活用が必要なのか

第2章 リサーチ・データ分析の始めかた
  STEP1  リサーチの順番を決める
  STEP2  目的設定が最重要
  STEP3  調査企画の設計
  STEP4  データ収集と調査手法の選択

第3章 よく活用されるインターネットリサーチとインタビュー調査
インターネットリサーチを企画する
  1.調査背景 および 2.調査目的
  3.調査地域
  4.調査対象者
  5.回答者数(サンプルサイズ)と割付設定
  6.調査手法の選択
  7.調査項目
  8.調査時期
  9.調査費用
インタビュー調査
  インタビューの4つのポイント(1)インタビュー企画書の作成
  インタビューの4つのポイント(2)インタビューの依頼
  インタビューの4つのポイント(3)インタビュースキル
  インタビューの4つのポイント(4)フォローアップ

第4章 仮説思考の重要性
  仮説構築
  仮説思考の重要性
  良質な仮説とは
  インプットの量×質
  今、注目される観察調査
  アウトプットで仮説を深める
  仮説が降りてくる瞬間
  仮説を調査項目に落とし込む

第5章 データを分析し、アクションにつなげる
  STEP5  分析・解釈
  STEP6  アウトプット作成
  STEP7  アクションにつなげる

第6章 マーケティングリサーチの最前線
 ヤフー株式会社
 ペルフェッティ・ヴァン・メレ・ジャパン・サービス株式会社
 マクロミル総研