中公文庫<br> 北の武士たち・狼奉行 傑作時代小説集

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中公文庫
北の武士たち・狼奉行 傑作時代小説集

  • 著者名:高橋義夫【著】
  • 価格 ¥880(本体¥800)
  • 中央公論新社(2018/04発売)
  • 2025→2026年!Kinoppy電子書籍・電子洋書全点ポイント30倍キャンペーン(~1/1)
  • ポイント 240pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784122065598

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内容説明

自害の恐れがある代官の嫡男・孫四郎を預かった左金吾。領内に現れた盗賊の討伐に向かう夜、孫四郎が姿を消し――(「赤い米」)。羽州上山藩の僻地に赴任した靱負は、病を運ぶ狼と藩の陰謀に立ち向かう(直木賞受賞作「狼奉行」)。山形在住の直木賞作家が、北の武士の哀楽を活写する短篇集。書き下ろし二篇を収録した、文庫オリジナル編集。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

がらくたどん

51
令和の新人作家氏による「狼奉行」を読み始めて思い出した作品。106回直木賞作中篇。急な左遷のように僻地の番屋に赴任させられた若き藩士は次々と自分の後ろ盾や愛する家族が失脚する報を深い雪に閉じ込められながら聞く事になる。藩主の無軌道・重役の勢力争いが高じる中、狂犬病に罹患した狼の群れが山里を襲う。山館の責任者として机上兵法しか経験のない若き藩士は少ない配下とマタギ連に協力を求めながら狼の全頭駆除を決意する。野性との熾烈な闘いに狂ってもなお神的な狼と権力争いに翻弄される矮小な人間の姿の対比が胸を打つ。秀作♪2024/02/16

ふたし

5
直木賞受賞作「狼奉行」はじめ5作を収録。5作は、東北の武士が主人公であることが共通するものの、話の中身は五者五様。切り口の異なる話を楽しめた。2025/11/10

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