内容説明
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人気・実力を兼ね備えた落語家、計4組による対談集です。人間国宝の子息・孫にあたる〈桂米團治×柳家花緑〉、いま爆発的な人気を誇る〈桃月庵白酒×春風亭一之輔〉、異色の経歴を持つ〈春風亭百栄×三遊亭兼好〉、将来を担う女性落語家〈柳亭こみち×三遊亭粋歌〉。彼らに迫る司会進行役は、落語家・落語ファンからいま最も信頼されている評論家・広瀬和生氏。普段は客を笑わせる落語家たちから、真摯な思いを聞き出します。共通項を持った彼らの心のうちが引き出されたのは、対談だからこそ。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
qoop
6
企画の広瀬氏が共通項を見出したふたりの落語家、計四組の対談集。中では、いったん社会に出、幅広い経験をしてから落語家となった百栄・兼好両師のやり取りが一番興味深かった。やはり兼好師はロジカルで的確だな。あとはこみちさんと粋歌さん。女性落語家としての問題意識をぶつけ合う対談から伝わってくるヒリつきこそ、高座では見せない部分だろう。2016/12/19
imagine
5
メンバーのチョイスとマッチアップもさることながら、進行役としての広瀬氏が素晴らしい。編集の妙もあるだろうが、いい塩梅で入ってきて、豊富な引き出しから話を膨らませる。また、前の組で出た話題を出してみて化学反応を起こしてみせたりも。本業の落語家よりも落語を聴いてきた人だというのが伝わるし、これからの噺家さんへの眼差しが温かい。一冊全体に渡り、幸福な空気に満ちていた。2017/09/22
ざび
5
2016年11月時点の著者が選んだ噺家さんによる最新の落語談義。ここ数年は毎年のように落語状況が変化しているので、まさしく「今」が語られています。「俺は江戸前のヒザ前だ」なんてエピソードや、こみちさんの「だから日記書いてる」なんて涙ものです。2016/11/14
Haruka Fukuhara
4
最近の若者は~などと言うと自分もその一員だけど、どうも最近の風潮として、人と比べられること、人と人を比較して論じることを嫌う人が増えた気がする。けれど落語など伝統芸能の世界では自ずから先人や他の落語家と比較され続けるわけで、その中で自分の価値を見出して自分を育てていくことに励んでいる様子が逆に新鮮に感じた。人は社会的な生き物である以上、人の中に自分を位置付けて把握して生きていくしかないのではないかと思ったり。2017/03/19
kaz
4
「桂米團治×柳家花緑」~想定どおりの若旦那対決という内容だが、花緑の人間としての器の小ささが気になった。「桃月庵白酒×春風亭一之輔」~「好きな落語をやって毎日生きていけたらそれでいい」という二人の味は堪能できた。「春風亭百栄×三遊亭兼好」~二人の個性から考えて緩い雰囲気の対談かと思ったら、サブタイトルどおり、強い「プロ意識」が感じられる内容。「柳亭こみち×三遊亭粋歌」~しばしば女性は落語に不向きと言われるが、あくまで個人差の問題。2016/12/03
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