内容説明
社会科学において理論をどのように構築していくのか。レヴィンの概念的、方法論的考察の集成。心理学に多大な足跡を残したクルト・レヴィンの古典的名著が待望の復刊! 心理学における科学論的問題の考察、学習、発達、社会心理学、グループ・ダイナミックスなど、多方面にわたる問題の理論的考察を扱っています。 第1巻『社会的葛藤の解決』と同時刊行です。
目次
第1章 心理学における定式化と進歩
第2章 場の理論における構成概念
第3章 一定時における場の定義
第4章 場の理論と学習
第5章 退行、後もどりおよび発達
第6章 場の理論と社会心理学における実験
第7章 社会心理学における研究法の問題
第8章 心理学的生態学
第9章 集団力学の開拓線
第10章 全体事態の関数としての行動と発達
付録 全体、分化および統一性の概念分析
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
roughfractus02
5
前巻は集団力学の具体事例(工場、ユダヤ人コミュニティ等)を集めたのに対し、本巻はその理論の基礎を精査する。ゲシュタルト心理学は著者に、個人の心理ではなく複数の個人の関係(集団力学)から社会心理学創設の契機を与えた。が、力学と呼ぶにはまだ科学的ではない。そこで著者は観察事実の関係を一義的に精査可能にするために数学を導入し、行動心理は生理学的条件反応の法則を用い、社会現象は歴史的な因果関係でなくシステムとしての因果に基づくように規定し直される。本書は、場(トポロジー)の理論によって社会心理学の科学化を試みる。2021/11/02
KM
0
レヴィンの論文集第2巻、場の雰囲気に関する研究がメインテーマであった。本書では場の理論を研究する手法やそれを研究するうえで、科学的な手法が形而上の理論となにが違うかの解説に重きを置いて議論がされていた。第二次大戦前後で形而上の研究が嫌気されていたとの話を別の本で読んでいたので、それが論文の中で語られていて面白かった。 2026/03/23
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