リベラルの毒に侵された日米の憂鬱

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リベラルの毒に侵された日米の憂鬱

  • 著者名:ケント・ギルバート
  • 価格 ¥850(本体¥773)
  • PHP研究所(2018/05発売)
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  • ISBN:9784569837734

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内容説明

「リベラル=腹黒い、息苦しい」がもはや常識になっているのを、日本人は知らないのですか? 「アメリカ人の常識からすると日本人の『リベラル』という言葉の使い方は、吹き出しそうになるほど、おかしいです」――。日本では「リベラル=『左翼』と呼ばれたくない人たちの自称」とさえいわれ、立憲民主党、社民党から共産党までが「リベラル勢力」と称される。だが、これはあまりにも変だ。アメリカでは「リベラル=腹黒い、抑圧的、うっとうしい、傲慢」が常識となりつつあり、魔女狩り的で全体主義的とさえいえる息苦しい社会が生まれている。日本人は、そんな「リベラルの危険性」に気づいているのか? 日本人が知らないアメリカでの「リベラル」の位置づけや歴史を詳しく紹介しつつ、日本の「リベラル」を一刀両断! アメリカの悲惨を繰り返さぬための考え方を熱く語る。 【目次より】●第1章 日本の「リベラル」は、あまりに変――本当の意味をわかっていますか? ●第2章 リベラルは「腹黒い」!?――アメリカを覆う「全体主義」的な息苦しさ ●第3章 「自助(セルフ・ヘルプ)」こそが基本――あるべき社会の形 ●第4章 「徳」と「自由」の理想を奪還し、国を取り戻そう――日本が進むべき道

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ゆきこ

22
日本とアメリカにおける「リベラル」の定義の違いや、行き過ぎた「リベラル」による弊害などについて論じられた一冊。「自由」や「平等」を求めすぎた結果、真逆の「全体主義的で息苦しい社会」になりつつある両国の現状については、私も違和感を感じていたので、とても興味深く読むことができました。「自助(セルフ・ヘルプ)」こそが社会の基本という考え方にも共感しました。2018/05/14

hk

21
「腹をすかせている者に魚を施すな。魚の釣り方をこそ教えよ」という諺をひいて、自助自立を念頭に置いた公助を行うべしと著者は述べている。 どういうことか? 困窮した人がいるからといってむやみやたらと政府が現金を支給してばかりいると、やがて社会保障依存症患者が横溢してしまう。”道徳心の退廃”である。だからそれを予防するために、公助は自立支援という目的のために行うべきだと云っている訳だ。 だがどうだろうか? 軽福祉のアメリカという国ではモラルハザードが酷いと聞く。倫理的退廃の原因は社会保障以外にあるのではないか?2018/06/30

ネコ虎

14
米国におけるリベラルの、蔑称としての意味がよくわかる。それが米国の分断をもたらしていることも。日本のマスコミは米国のリベラルがわかっていない、というより知ろうとしないから米国の現状を分析できないし、日本のリベラルも誤魔化しとして使っても恬として恥じない。今や共産主義より脅威だし厄介なイデオロギーとなっている。米国より日本のほうが悪のリベラル耐性がないかもしれない2018/05/17

トラ

9
リベラルとは何なのか。アメリカでは色分けが分かりやすいのに対し、日本のリベラルは倒錯が甚だしいものだと感じました。著者の主張には同意することも多いですが、アメリカの凄まじい格差を見ると「自助」を促すだけでは対策が難しくその舵取りの難しさに思いを馳せました。しかし、まともな野党がいないのが政権支持層にせよ、不支持層にせよ日本にとって不運ですね……(国会を欠席し続ける野党議員達を見ながら)2018/04/28

gentleyellow

6
アメリカ生まれの爺さんの繰り言。しかし、見識ある爺さんの繰り言であり、聞いておいたほうが良い。話半分に聞いても新しい視点や知識が入ってくることだろう。 内容は、アメリカではリベラルの悪印象が強いこと、人権保護活動がかえって悪い結果ももたらしていること、それらを無視していた大手マスコミと知識人が大衆から信じてもらえなくなっていることなど。日本も既に同じ道を歩み始めているので、今から軌道修正……いや無理か。失敗した後の対策を考えておくべき。2018/05/31

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