内容説明
新選組三番隊長・斎藤一――鳥羽伏見の敗戦後、会津藩に身を投じ、軍と闘い抜いた彼は、明治になり、藤田五郎と名を改める。新政府に抵抗を続ける旧会津藩士・高津仲三郎を助けるべくその跡を追い、東京警視庁に奉職しつつ、さらに西南戦争にまで参加した彼が見た「明治」という時代とは。幕末有数の剣士といわれ、時代の変化にも己の節を曲げずに強く生き抜いた男の軌跡を追う、本格歴史長編小説。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
Die-Go
45
図書館本。幕末の京を騒がせた新選組の中でも屈指の剣客と謳われた、斎藤一。幕府瓦解後の斗南藩での、糊口をしのぐ生活の中から、新政府に不満を抱える武士達の行方を追い、その翻意を促す(またはそれに乗っかることも考えていた?)ために、中旅に出る。肝心の西南戦争のあたりはさらっと過ぎてしまい、拍子抜け。今一つだったか。 ★★★☆☆2024/08/18
り こ む ん
34
話は斗南から始まる斎藤一の物語。とある国事犯となった会津藩士を探し求める事から展開していくのだけど、探偵物語的な要素が強くて、ちょっと期待はずれ?斎藤改め藤田は、こんなだったのかな?と、各小説の新撰組のイメージとはかなりかけ離れているのが…斗南での過酷な生活、賊軍にれた屈辱、世間の変化の中で生きていくと言うことは、人物が変化してしかり、だとは思うのだけど…そこの部分が浅い。新撰組にいた藤田五郎の明治と思えば良いのかも?長い小説の割りには内容が軽かった。2016/12/17
只三郎
34
戊辰戦争後の元新撰組 斎藤一を描いた作品。始まりは青森の斗南藩から話が始まる。斎藤一(藤田五郎)の活躍は読んでいて、心を踊らせてくれるが、会津藩の方々の惨状に胸が苦しくなり、そして、官軍のやりように怒りが沸き上がった。しかし、会津藩の中には逆境から這い上がる者もおり、彼らには脱帽してしまう。2016/08/29
スプリント
14
近年になって人気急上昇の斎藤一の維新後の物語です。 賊軍の汚名を着せられた旧会津藩の人々との邂逅や維新後もしたたかに信条を貫いていく生き様が読みどころです。 2016/10/15
ウッチー
12
新選組三番隊長として知られ、その後は警視庁勤務までの間、あまり知られていない部分があるが、本書は明治期、斗南藩、一戸伝八時代から、警視庁藤田五郎までの人生を追う。 高津仲三郎という人物を追いかける間に、時尾との結婚、改名など忙しいが、戊辰戦争のを引きずる戦が各地で起こり、参戦する藤田五郎はやはり強い。 良い妻に巡り会え、優しい斎藤一は少し印象が変わる感じが伺える新選組隊士後の姿。 彼には、刺激があり、また楽しく後世が送れたものと思う。2016/09/16
-
- 電子書籍
- 転生したら奴隷使役と回復のスキルを持っ…
-
- 電子書籍
- 第9話 毎日なんか生きづらい コルクス…
-
- 電子書籍
- 四つ葉のマック (3)
-
- 電子書籍
- 坂本龍馬殺人事件 実業之日本社文庫
-
- 電子書籍
- 大災害からの生存術 - あらゆる状況か…




