内容説明
惚れっぽいが男を見る目がないママと二人暮らしの凪。お嬢さま学校にもなじめず、引きこもりがちだ。ある日ママの新しい恋人に連れられ、式年遷宮で賑わう伊勢神宮へ行くことに。そこで買ってもらった黒いまねき猫が突然しゃべり出した! 遷御の儀式の際に引越しし損ねた八百万の神のひとりだという。願い事を叶える見返りに人捜しを命じられた凪は、思わぬ事件に巻き込まれ――。 凸凹コンビが織りなすユーモア猫ミステリー!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
みかん🍊
96
伊勢神宮へ行ったときに買った招き猫がいきなりしゃべりだした、しゃべる黒猫と女子中学生の事件簿、もっと軽い日常ミステリーかと思ったら、殺人や誘拐、宗教団体とかなり重く物騒な事件だった、作者が三重県出身なので伊勢神宮近郊がかなり詳しくリアルで楽しめた。2018/04/13
優希
72
面白かったです。伊勢神宮でもらった黒い招き猫がいきなり喋り出すというのがファンタジックだと思いました。マネコと名付けられたこの猫と凪が織りなすユーモアミステリー。人探しからの思わぬ方向へと流れていくことで、凪は少し成長できたのかもしれません。ドタバタ青春ミステリーという感じでした。2018/06/25
itoko♪
67
伊勢神宮で買ってもらった黒の招き猫(時々喋る黒猫になる)と共に事件に巻き込まれ謎を解く、ミステリー。事件自体は決して軽くはないんだけど、あまり深刻にならずにさらっと読める。黒猫のマネコが、猫らしい気儘でマイペースな性格で、主人公 凪との掛け合いもいいし、今後もいいコンビになりそう。伊勢神宮の赤福氷が出てきて、昨年訪れて食べたことを、懐かしく思い出した。続編も出ているのでまた読みたい。それにしても、前に読んだ『冷たい手』と同じ作者だとは…びっくり。2016/04/05
七色一味
58
読破。正直、途中で放棄してしまおうかと思ったほど、こう言っちゃなんですが、イマサンな作品だった。もう三捻りくらいして作品の方向性を練り直した方が良かったんじゃないかと。2016/01/28
nyanco
56
アンソロジー「猫とわたしの七日間」の凪とマネコの物語、終わり方が唐突で、その後は?と気になっていたので、続編が読める!というのが嬉しかった。デビュー当時は、ダークなイメージが強かった水生さんだが、最近、ライトなものにシフトされているのか、本作も流れはライト。登場人物を増やしたことでガチャガチャした感じが否めない。凪とマネコ、凪と母・蝶子の会話が作品の良さでもあるのに、更に3兄弟を登場させて彼らとの会話が増えたことでゴチャゴチャしてしまったように思う。続→2014/12/17