創元推理文庫<br> 占い師はお昼寝中

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創元推理文庫
占い師はお昼寝中

  • 著者名:倉知淳【著】
  • 価格 ¥621(本体¥565)
  • 東京創元社(2018/04発売)
  • ポイント 5pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784488421021

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内容説明

渋谷のおんぼろビルにある「霊感占い所」には、今日も怪異な現象に頭を悩ますお客さんがやって来る。身の回りの物が消え失せてゆくサラリーマン、ポルターガイスト現象に苛立つキャリアウーマン、写真を撮ったら背後に霊が写った学生、そしてドッペルゲンガーに悩む主婦。そんな彼らの相談に応えて占い師が口にするのは、三度狐や水溶霊など、奇天烈な霊や妖怪の名前ばかり。それらは全部インチキだが、しかし彼の「ご託宣」はいつも見事に怪異の裏に隠された真実を突く。始終寝ている占い師・辰寅叔父と、巫女役をつとめる美衣子の心優しき推理の日々を描いた安楽椅子探偵連作集。/解説=青井夏海

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

優希

93
面白かったです。安楽椅子探偵ものの連作短編集。占い師で探偵があまり動かず、好奇心が薄いというのが一癖あって魅力かなと思いました。日常の謎を霊や妖怪の仕業にして解決するスタイル。それが何処か現実離れしていて独特な雰囲気に感じます。最初はほんの相談から始まったのが、だんだんと話が謎めいていくのに引き込まれました。占い師がいつも寝ているというのもツボです。2016/08/17

セウテス

72
犯罪ではなくて、日常のチョッとした謎がテーマの6作からなる連作短編集。渋谷に事務所を構えるインチキ占い師の叔父さんと、助手で巫女役の美衣子の安楽椅子探偵物語り。特徴は、持ち込まれる相談に、適当ではあるが霊的説明を付け、つまり新しい妖怪を産み出し、そいつの仕業であるからと説明する。しかし実の処占い師役の叔父さん、かなりの名探偵であり、お客さんの話の中から真実を導きだすのだ。ほのぼのと心暖まる結末は勿論、ミステリーとしても充分楽しめる。叔父さんと美衣子のキャラがしっかりと創られていて、シリーズでも良いと思う。2016/09/05

ダイ@2019.11.2~一時休止

66
短編集。安楽椅子探偵モノ。写りたがりの幽霊・ゆきだるまロンドなんかがイイ。2013/09/19

まる

53
解説にもありましたが、猫丸先輩とは行動が正反対の、できる限り動かず好奇心も強いとは言えない探偵。それでも浮世離れしていて何だか小憎たらしいところは似ていて面白く読み終えました。種明かしがあるとは知っていてもお客さんの幽霊話が少し怖くて、途中でやめることができませんでした。短編で良かった。「占い師は外出中」の種明かしが結構好きでした。イラっとしますけどね(笑)それでもどことなくほっこり、良かったと。おじさんにも辛い過去がありそうな雰囲気は気になりましたが、続編はないのかな?2016/03/08

momi

39
六つの連作短編集「霊感占い所」の占い師の安楽椅子探偵ものです!この占い師ときたら、いかがわしくって霊感のないインチキ占い師!!胡散臭くて仕方ないんだけど、推理力がズバ抜けているので、お客さんの話を聞いただけで身の回りの事件や不思議なできごとを解決してしまう…要するに頭はきれものだけど、お昼寝が趣味のぐうたらインチキ占い師って言うことです!安楽椅子探偵ものだし、日常のことなのでスリルやドキドキ感はありませんが、優れた観察力と推理力、そして助手の女の子とのやり取りが心地よく楽しませてくれます!2013/07/27

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