内容説明
天下統一を目前にした織田信長にとって、最大にして最後の敵は一向宗の総本山石山本願寺であった。彼らを壊滅すべく、配下の九鬼水軍では秘密兵器、鉄甲船の建造に着手した。本願寺と組む毛利家はスパイを信長の側近に送り込み、計画の妨害を狙った……。怪事件に信長の推理が冴える!長編歴史ミステリー。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
はらぺこ
61
織田信長推理帳の第3弾。第1弾は短編集でしたが今回は長編。第2弾は手に入らず未読ですが特に不都合な点は感じませんでした。なので、これ1冊だけでも十分楽しめると思います。 織田信長の鉄甲船建造を邪魔する本願寺と毛利。殆ど合戦じゃなくて謀略なので歴史モノが嫌いな人でも推理モノとして楽しめると思います。2012/09/03
とも
48
★★★探偵役を信長に、時代背景を第一次木津川沖海戦で大敗北を喫した以降、鉄甲船を製造する間の織田対毛利の駆け引きにミステリーを付け加えた作品となっている。ミステリー的には、船大工の棟梁を殺したのは誰か?なのだが、登場人物が信長はじめ、蘭丸、滝川一益、九鬼嘉隆、本願寺顕如、下妻頼廉、小早川隆景等々と実はオールスターとは言い難い二軍選手感はあるものの、逆にそれが歴史好き玄人はだしにはたまらないのではないだろうか。ミステリー的には作家得意の暗号だが、大したひねりもなくその評価を下げはするも十分に楽しめる一冊。2016/12/25
金吾
32
○鉄甲船建造を妨害する小早川隆景の謀略にたいして信長が推理して解決していきます。始めて読む設定でなかなか面白かったです。2023/01/21
jima
24
暗号解読があったり、ミステリーとしても面白かった。2018/04/22
TheWho
21
「逆説の日本史」で異彩を誇る著者が、1576年(天正4年)石山合戦の木津川口の戦いを発端に小早川隆景と織田信長の謀略戦を描く歴史ミステリー。第1次木津川口の戦い村上水軍に敗北した九鬼水軍の将九鬼嘉隆は、織田信長に命じられ鉄甲船建造を滝川一益と協力して着手する。それに危惧した小早川隆景は、凡ゆる謀略で鉄甲船建造の妨害工作図るが、織田信長本人の見事な推理で謀略を阻止する織田信長推理帖。密室殺人や暗号解読、そして間諜解明等と、正にスパイ小説の様な展開で楽しませてくれた。著者初期の作品を堪能できる一冊です。2016/06/12
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