光文社文庫<br> 伽羅(きゃら)の橋

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光文社文庫
伽羅(きゃら)の橋

  • 著者名:叶紙器
  • 価格 ¥990(本体¥900)
  • 光文社(2018/04発売)
  • ポイント 9pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784334765330

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内容説明

介護老人保健施設の職員・四条典座は、転所してきた認知症の老女・安土マサヲの凄惨な過去に驚く。太平洋戦争の末期、マサヲは自分の子ども二人と夫を殺したというのだ。事件の話は施設内で知られ、殺人者は退所させるべきだという議論になる。だが、マサヲが家族を殺したと思えない典座は彼女の無実を確信、“冤罪”を晴らすために奔走するが――!? 傑作本格ミステリー!

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

あっちゃん

18
老人介護施設の職員が入所してきた老女の過去の事件を調べる、といった内容!太平洋戦争末期での夫と子供達を殺したという事件を、無罪との見方から探っていくのだけど、とにかく戦争の話や地理的な話(暗渠とかブラタモリ思い出したわ)が長くて、どうしようかと思ったけど、ラストは長い話はここで集結されるのね!といった感じ(笑)我慢して読み進めて良かった(  ̄▽ ̄)2017/04/21

ひーくん

3
老人介護施設に入居した老婆の冤罪を、その介護施設の介護士が晴らすというちょっと変わったミステリーでした。クライマックスでは阪神大震災当日が舞台になりますが、終戦直前の老婆の行動とうまいことリンクします。最後の場面では泣かせる場面もあり、かなり楽しめました。作者の次回作も読んでみたくなりました。2013/03/28

ひで

2
衝動買いした本。終戦前日の冤罪を50年経った現在(?)、大阪を舞台に謎解きをしてゆく一人の介護助手。内容に触れるので詳しくは言えないけど、終戦前日&現在から17,8年前の大阪。上手くリンクさせている所が「なるほど、そおくるか!!」 ってゆう感じかなぁ。2013/03/17

Eddie

1
戦火の下に埋もれた謎を解き明かすストーリーにのめりこむように読破! しかし大阪が舞台なのに3人のおばさん以外に大阪弁を話させないのは違和感たっぷり。 南海電車の伽羅橋駅とは何の関係もなかったなぁ・・・・。2015/12/12

にゃー

1
これは思わぬ収穫。ガジェットも雰囲気も展開も全然本格じゃないけど紛うことなき本格ミステリ。前半の謎を解きながらのリーダビリティの高さと後半の怒濤の展開の中での解決編の組み合わせもうまい。まさに島荘的奇想本格。2015/09/13

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