内容説明
僕は君原樹来、小学校6年生。将来の夢は推理小説作家。作品の題材になるような難事件の話を聞きたくて、元刑事のじいじの家に遊びに来た。そうしたら交換殺人や密室、ダイイングメッセージとかすごい謎ばかりで期待は的中! でもね、じいじ。その解決、僕はそんなことじゃないと思うんだけどなあ。可愛らしい名探偵の姿を通じて、本格ミステリーの粋を尽くした魅惑の短編集。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
坂城 弥生
36
再読。樹来の洞察力がすごい。2024/05/16
buchipanda3
35
「僕は、そんなことじゃないと思うんだけどなあ」。12歳の少年による安楽椅子探偵もの連作集で、ライトな読み味だが侮るなかれ。どの篇も本格的で読み応えがあり面白かった。密室や交換殺人、双子、見立てなどミステリの定番を題材にしており、事件も退職刑事のじいじの時代のものということで雰囲気も良さげ。そして何といっても少年の見事過ぎる着眼点と鋭い推理力による事件の構図の反転ぶりが堪らない心地良さ。特に表題作が秀逸の出来。色々と仰天させられた。「ふたりはひとり」「天使の手毬唄」もトリッキーさが良い。長編も読もうと思う。2018/04/16
坂城 弥生
25
短編集。双子の話しがインパクトあった。結局強く、したたかなのは女性の方なのかもしれない。2018/12/07
Bフォレスト
21
元刑事:君原が孫:樹来に昔あった事件を話して聞かせ、樹来が当時、警察が気づかなかった真相を推理するストーリー。 樹来が名探偵コナンのような切れ者で、6編共に事件の真相はそれなりに練られていたし、意外性もあった。 しかし樹来の切れ者感を強調したいがために随所で見られる結末の強引さが気になってしまった。 結果として被害者に中絶した跡があったかどうかや当時の現役警察官が5件もの見立て殺人を起こす設定などになってしまっていた。 それぞれの事件の背景はすごく良かったのでちょっとモヤモヤした感が残ったのも事実である。2025/09/20
にゃるび
21
深木章子の初短編集。元刑事のじいじの昔語りの謎を孫の樹来が解き明かす安楽椅子探偵もの。いつもの大掛かりな構成もいいけど、こういう細かいロジックのものも書けるのだなと引き出しの多さに感嘆する。表題作が1番好きで、これは長編でも丸々一本書ける気もする。シリーズ化してほしいなと思ったら、既に樹来が大学生になったものがあるのですね!楽しみ!2018/05/23
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