光文社文庫<br> 古田織部(おりべ)~戦国数奇大名の生涯~

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光文社文庫
古田織部(おりべ)~戦国数奇大名の生涯~

  • 著者名:高橋和島
  • 価格 ¥825(本体¥750)
  • 光文社(2018/04発売)
  • 2025→2026年!Kinoppy電子書籍・電子洋書全点ポイント30倍キャンペーン(~1/1)
  • ポイント 210pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784334776114

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内容説明

風雲急を告げる戦国の世、山深い美濃に生まれた左介(織部)は、幼少より織田信長に仕え、若き秀吉に引き立てられて出世の道を歩んだ。千利休や陶工達との邂逅が彼を茶の道へ誘い、ついには徳川家の指南役に上りつめるが――。武将ながらも茶湯や焼物にその名を残す希代の風流人の一生を描いた表題長編に加え、著者のデビュー作(オール讀物新人賞受賞作)を併録。(『風炉のままに』改題)

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

河内 タッキー

9
古田織部を主人公にした小説というのは珍しい。サブタイトルにもあるように織部の生涯に焦点を当てているため、あっさりとした内容。織部の周辺の人物や事件の方が前面にあり織部自身は淡白だ。大坂の陣の裏で起こった事件、並行して読んでいる「城塞」には出てこないと思うが、これを想像しながら読むと、より厚みが増して面白いのではないだろうか。2018/02/25

左丘明

1
戦国の茶人にして武将でもあった古田織部正重然は謎に満ちた人物だ。茶道の歴史では千利休と小堀遠州をつなぐ存在であり、茶の世界に大きな足跡を残している。また織部焼や織部灯篭などの美術品にも名が残る。本書は珍しくその織部を主人公にした小説。少年時代から信長の近習として仕えるあたりの描写が秀逸。間近から織部が見た信長像が魅力的。後年の織部の美意識は信長に淵源を持つのではないか。戦国時代を生き抜いたかに見えた織部は、大坂の陣で豊臣内通の疑念を持たれる。申し開きを拒否し切腹する姿には織部流の美意識が込められていた。 2018/06/06

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