内容説明
2000年当時のインターネット世界の光景を語った時評がまさかの復刊! 当時の驚きやためらい、ワクワクやモヤモヤが、“一周回って知らない”世界として新しい。連載中に著者が本名で小説家デビューし、芥川賞を獲る過程も描かれており、小説の名手誕生の瞬間を、当時のザワザワしたライブ感溢れる筆致で読めるのも魅力。名コラムニスト・ブルボン小林の原点が、電子版特別書き下ろし2編とまえがき・あとがきを加えて堂々の復刊!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
アマニョッキ
46
電子で再販されたのでやっと読めました!ボンコバ氏20代のころのエッセイ、というか雑談集。若い、若いよボンコバさん。「素人のくせにweb日記ばっか書きやがって」とか「某職業(あえて伏せます)CMの受付女子実弾で撃ちてぇ」とか、現代では絶対にアウトな内容。でも、青色LEDのはなしや、死というのはつくづく生の側にある概念とか、その後の長嶋有の小説に関係深いワードも多数。そしてブルボン小林の名前の由来も明かされます。や、知ってたけどね。2018/05/15
かずら
1
Webコラムニストブルボン小林が、webに役立つお話をする……というのは建前で、紙面のほとんどがWebとはあまり関係ない雑談に割かれています。10年前、まだTwitterもFacebookもなかった時代の空気が懐かしかったです。何か言ったあとに『()』で自己ツッコミを入れるところが、あの時代だとしみじみ。2ちゃんねる、キリ番文化の存在理由について語る部分は、10年前にしか書けなかったでしょう。「面白い」というのは違って、「10年前の空気感の資料」として残しておきたい本でした。2013/11/26
緑虫
1
ブルボン小林の本の中で一番レア
muhamado
0
ブルボン小林というペンネームの由来がわかりました2010/11/17
かい
0
もはや今の時代や気分にそぐわない不謹慎感とか差別表現がそれなりにあってヒョエーってなる。笑えるものとそうじゃない(なくなった)ものの差がすごくて、エッセイ難しいなと思う。2021/01/18