内容説明
「君は兵を挙げよ、我財を挙げて支援す」
現代の貨幣価値にして、じつに数百億円。黎明期の映画ビジネスで巨万の富を作り上げ、一切の見返りを求めることなく、その生涯をかけて「中国革命の父」に資金を提供し続けた日本人がいた!
その男の名は、梅屋庄吉。明治維新後のアジアを新天地に、犬養毅、大隈重信、宮崎滔天といった傑物たちからも愛された日本男児が、革命家・孫文に托した大いなる夢とは。中国と日本との間で交わされた壮大なる盟約と友情の行方を描く、著者渾身の大河小説。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Juichi Oda
4
辛亥革命を成功させた孫文と、彼を資金面で支えた日本人実業家・梅屋庄吉との友情を描いた物語。著者の井沢元彦は歴史家として知られるが、史実を元にした小説を多く書いている。これもその一つで『逆説の日本史27』の中でも「〝強運の男〟孫文を支えた日本人たち」として彼らのことを紹介していて、「庄吉の生涯は実にドラマチックで、なぜ大河ドラマにならないのか」と書いている。そんな思いを「史伝」ではなく「小説」にしたこの作品は、非常に読み応えがあるものとなっている・・・実はこの小説の方が先で、『逆説」の方が後なんですけど。2024/03/26
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