内容説明
逞しく筋力のついた身体、クロゼットに何十着も並ぶ上等なスーツ、そしてベッドには裸身の美女……。二日酔からさめた小野利夫は、ハンサムなビジネスエリート水上晶夫に変身しているではないか。妻の里江子の前から僕は永遠に消えてしまったのか。彼の前には不思議な影が現れ、奇妙な事件が起こり始めるが。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
kaizen@名古屋de朝活読書会
81
架空の人物に生まれ変わる。 秘書は黒猫のような切れる女性。 元妻と,契約相手の社長の娘との3人の女性に囲まれて仕事をこなしていく。事件を担当した刑事の物語だけで1冊の本になりそうです。 登場人物ごとの話にして5種類だしてもいいかもしれません。 解説もいれると629ページあります。 分厚くて,ほかの文庫の3倍くらい合って,値段は2倍しない。 長時間の旅行のときにお勧め。 赤川次郎さんの許可があれば,視点を変えた作品を5つ書きたいかも。2011/11/26
達ちゃん
38
600ページを超える大作でしたが、サクサク読めました。謎が謎を呼び、謎のまま終わる・・・。息もつかせぬ目まぐるしい展開で面白かったです。2020/03/22
ともちゅん
9
高校時代に、白い雨を読んで以来の赤川さん。相変わらずの読みやすさと登場人物の多さ。悪魔の具体的な目的はなんだったのか、悪魔だから、別に目的はないのか。謎だらけ。あっあくまで悪魔だから、何でもアリだったのかな。個人的にはハタケヤマファミリーが、無事でよかった。2014/07/24
がるっち
5
25年ぶりぐらいの赤川次郎。やはりこの人はうまいな。一気に読んでしまった。ちょっとS.キング張りで面白かった。2010/04/20
RYO
3
そこそこ厚さはありますが、一気に読めます。 多分3周は読んでいます。