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内容説明
三井住友がライバルに先んじるためにとった隠密行動とは!?/改革の面で大きく出遅れているメガバンクはどこ!?/銀行員の一生と再就職先とは!?/日本でも支店長の年収は激減し、“一国一城の主”からフロアマネジャーへ!?/若手世代はもう銀行から逃げ出そうとしている!?/銀行はどうやって人員を削減するのか!?……いま、金融業界では何が起きているのか。今後生き残るのはどのような銀行なのか。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
えちぜんや よーた
97
タイトルとオビだけを見ると「銀行員、ざまぁ」とも読めないこともない。そういう部分もあるにはあるが、重要なことは「かつての文系花形職場」がなぜ「ざまぁ」などと言われる状況になったかだ。日本国内にある金融機関の状況は識者のTwitter・ブログ・メルマガなどを読んでいると情報が集まってくるが、海外の金融状況については初めて知ることばかり。単に「マイナス金利がー」とか「これからはフィンテックがー」だけではない要因も書かれていて、わざわざ紙にして出版するだけの価値はあると感じた。お値段は税別で800円。2018/08/30
KAZOO
95
金融財政事情という業界誌の記者を務めただけあって、観点が非常に的確であると思いました。最近の銀行業界の事情をよく分析されていて、しかも今後についてもある程度方向性を出されているように感じました。なぜ銀行業界が今までかなり大学生に就職人気があったのか私にはわかりません。地方では新入行員のかなりの割合が1年以内に辞めてしまい地方公務員になっていると聞きます。メガバンクもそうであるとするならば公務員や弁護士が増えていくのでしょうか?2018/04/26
たかしくん。
36
ここ最近の、銀行の支店統廃合、店舗改革の理由が、コスト削減ばかりでなく、米銀で成功例(スリム化した店舗に、相談業務に特化)があったのですね。三井住友が、妙に持ち上げられてましたが…。(笑) そうは言っても、現金決済の比率が未だに高い日本で、そのニーズにネガティブな対応に変えることによって、相談すべき潜在ニーズのある顧客を来店誘致出来るのか? 私は疑問ですが…。 2018/05/27
TATA
32
新書らしくさらっと読めるが外形的な上っ面の指摘に終始している感が強く、また、ジャーナリストの方らしく決めつけた論調が目に付く。どうだろう、銀行員の方からすると分かってるよ、というような内容ではないかな。2018/07/22
aloha0307
27
表題は吉野さんの「君たちはどう生きるか」をもじったのだろうな。学卒後のメガバンク(当時は都銀13行)から外銀へ転職したあたりの時代を懐古どっぷり。口座獲得数個人別棒グラフ、来店客:1日6千人、本社国際部へ転勤、引退上司は一部上場取引先へ役員で etc....ああ、ほんといい時代だったな(ある意味まったりしてた)。銀行の命綱である決済機能が他業界からの脅威に晒されてるなんて当時では考えられません。IT・デジタル技術の発展が全てを変貌させたのだね。2018/09/25