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内容説明
団塊世代の退出後、見えてくる新たな分断社会の姿とは。本書では団塊退出後の日本社会の主力メンバーを2世代に分け(宮台世代〔1955~74生年〕と古市世代〔1975~94生年〕)、さらに「男女のジェンダー」「学歴」の区分を加え現役世代を8分割し、各層の状況や意識の分断を読み解く。特に大卒層と非大卒層の分断の深刻さに注目。日本社会の底堅さを支える非大卒若者(レッグス)を社会の宝と捉え配慮と共生を訴える。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
サンダーバード@読メ野鳥の会・怪鳥
97
「日本の分断」という刺激的なタイトルに惹かれて購入したが、若干期待はずれ。20歳から60歳までの現役世代を年齢(若年と壮年)、性別、学歴(大卒、非大卒)の八つのセグメントに分けて論じた本。総じて、まあなるほどなという分析ではあるが、これまでにあちこちで見聞きした事ばかりで、特に新鮮みを感じなかった。学歴だけが唯一自分の力でコントロールできる事象ではあるが、最近では学歴の再生産化も指摘されこのまま「分断」されていく傾向が強まるのだろうか。最早「大卒」というだけではメリットの無い時代だが……。★★★2018/07/31
なかしー
61
自分の感想に引っ掛ける、納得がいかなかったので再読。 メインなテーマときて国内の非大卒若者(特に男性)たちが社会的な基盤の縁の下の力持ちとしてなっているが、雇用が不安定、低収入、幸福度、社会的活動への積極性などが低いなどについて言及している。 海外からの労働者を受け入れれば?と言うツッコミにもメンバー不足を補うだけでは虫の良い話で、それらを受け入れるのにも社会的保障などの整備に時間が掛かる。その為、今いるメンバーでどう問題に立ち向かうか?チームジャパンとしてONE TEAMとなる必要があると主張。2020/01/22
きいち
42
チャレンジングな一冊。◇分断は、仕事のなかで日々感じている。それは自分が「たまたま」それを感じる環境にいるからなのだろう、ミーティングを共にする人々が世の中みな大卒を前提に話していると感じることは少なくない。求人市場に接していると、非大卒のスポンジ部分と細かな差異が重なる上側の大卒部分という「ミルフィーユ」の比喩はとても実感に合う。◇「軽学歴という選択が不利益にならない社会を」という著者の提案に賛同する一方で、学歴変更なしを前提にするのではなく、成人後も簡単に学歴変更が可能な世の中にしたい思いを強くした。2018/08/16
壱萬参仟縁
40
(逆説的ではあるが)社会が流動化すればするほど、変わらない基本属性が、わたしたちを社会に結び付けるはたらきは強まっていく(6頁)。計量社会学の著者が指摘することだから、この逆説は心しておいてよかろう。現代日本社会は、格差社会というより、分断社会と呼ぶべき様相を呈しはじめている(9頁)と指摘される。そして、4月に『週刊ダイヤモンド』や『週刊東洋経済』に特集記事があったように、既に「階級社会」とも称されていることにも注意が必要だ。著者は、分断の4条件として、境界の顕在性、成員の固定性、2018/09/08
おさむ
33
現代日本は大卒か非大卒かによって分断されている「分断社会」と唱える社会学者の最新書下ろし本。2015年のSSP及びSSMの2つの大規模調査を基にさらに論考を進めている。学歴、男女、世代の3つの要素で日本人を8種類に分類する手法が面白い。最も割りを食っているのか非大卒若年男性。通称LEGs(軽学歴の男たち)。一方で実直な彼らが地域のコミュニティの担い手となり、安全で安心な便利な社会を支えている。この日本社会の宝を切り捨ててはならない。著者の主張はとても説得力があり、これからの政策論にも有用だと感じます。2018/06/28
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