光文社新書<br> グルメぎらい

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光文社新書
グルメぎらい

  • 著者名:柏井壽
  • 価格 ¥858(本体¥780)
  • 光文社(2018/04発売)
  • ポイント 7pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784334043490

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内容説明

「美味しいものを食べることと、グルメという言葉のあいだには、おかしな距離ができてしまった。」(「はじめに」より)。「おまかせ料理」という名の「お仕着せ料理」をありがたがる“自称グルメ”、味よりもインスタ映えを気にする客と店、料理人を愛称で呼んで馴れ合うブロガー、予約の取れない店自慢……。今のグルメ事情はどこかおかしい――。25年以上食を語ってきた著者による、忖度なしのグルメ批評!

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

佐々陽太朗(K.Tsubota)

87
いささかの乱暴をお許しいただいてひと言で言うならば「かりそめにもグルメを標榜するならば、本当に心の籠もった上質なものを食べよ。ブームに乗せられてこれ見よがしのものに惑わされるな。はしたないふるまいをするでない」といったところでしょうか。2018/06/10

HANA

65
京都の案内人が昨今のグルメブームを語る。貧乏舌のせいか食事代より書籍代を優先するせいか、本書で語られているような場所には一切無縁の身。それでもここに語られている味より外見、内容よりもイメージを優先するグルメブームに苦言を呈する内容には大いに頓首した。SNSやブログと店主のもたれ合いや、割烹の乱立や恵方巻などのブームについては何やらおかしいと思っていたところに言葉が与えられたよう。あと個人的な感想ながら、京都で本当に美味しいのは割烹等の和食よりも洋食、麺類だと思う。和食関係は行った時に色々あったもので……。2018/05/14

kawa

36
京都在住の食通と言われる著者、昨今のあふれるネット食情報、それに振り回される店と客の態度を嘆く。日本文化に立脚した論等、なるほどな多数で勉強になります。美味しいものを食べるのは私も勿論好きですが、何カ月先まで予約の取れないお店(今の京都は割烹バブルの由)に行く気は起こらない。基本、食べ物に蘊蓄はいらない派。そう言いつつ、本書に掲載される店をネット検索する。ちょっと矛盾行動も?…「情報に振り回されないことが大事だと思っている」で締めます。2023/09/25

Nobu A

14
最近の似非グルメブームに警鐘を鳴らす。ネット全盛の今、気軽に耳寄りな食情報が手に入り、楽しい食巡りが出来るようになった。一方で、ミシュランガイドを含む様々なメディアを通して夥しい数の料理や店が紹介され、料理人もお店に行く客も食に対する姿勢が変容していることに対する問題提起。ガイド本の評価方法、もはや口コミでない評価と店舗側の癒着の温床、京都の割烹料理の異常人気のカラクリ等、興味深い考察。食の在り方を考えさせられた。最近、自己肯定感が巷に蔓延し、なかなか堂々と批判出来ない世の中だけに一読する価値有り。2018/06/28

マッキー

13
最近の、食べ物そのもの以外の要素がありがたがられる「食バブル」を痛烈に批判していて思わず職場で笑ってしまった。心当たりがありすぎて・・・。2019/11/19

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