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内容説明
母子家庭で育ってきた、中学2年生の橋本香耶。ある日、香耶が思わず口にしてしまった夢のため、仕事から帰宅後も毎晩遅くまでぼうし作りに没頭し、次第にのめり込みすぎていくお母さん。そんな母親を心配しながらも、自分の将来についても考えるようになった香耶。美術の才能に秀でた、親友の詩乃。将来の夢をもっている、足立君。「夢なんて、あってもなくてもよくない?」と話す西田君。周囲の同級生たちの「夢」に焦りを感じながらも、自分の「特別」を探すことにした香耶。「じゃあ、橋本の夢って何?」同級生の西田君に聞かれた。――私の、夢? まさかこんなことを聞かれるなんて。「それは……」頭の中が真っ白になって何も考えられない。でも、何か言わなきゃ。何か言いたい。でも私にはまだ夢なんて……。将来の夢、家族との関係性、恋心など、悩みながらも自身や周囲と向き合い、乗り越えていく姿を鮮やかに描いた1冊。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ギンちゃん
20
中学2年生の香耶が抱える自分にとっての「夢」や「特別」で悩む姿が、昔の自分を思い出すようで照れくさいような気持ちになった。中盤の行きすぎた行動に少し戸惑う気持ちになりはしましたが、その後はうまくおさまったのだろう、と思いたい。最後は優しい想いになれるお話でしたです2018/12/12
白雪ちょこ
9
表紙や題名に沿ったイラストが、とても繊細で可愛らしい。 内容は、青春やほっこりと温まるような家族愛などがいっぱい詰まっている、笑顔になれる素晴らしい作品だった。 なりたいものについて考える、主人公。 お母さんの帽子作りは、ウェディングの定番といった、ティアラや花飾りではない物が出てくるのには、新鮮味を感じた。 将来の夢に向かって、新しい家族の形など、リアリティもふんだんに描かれている。 恋愛のシーンもきゅんとする。 私もいつか、彼女が作った帽子を被ってみたい。2024/05/20
あおこ
2
なりたいものや、やりたいこと。夢を見つけるのは簡単じゃないけれど、案外身近なところにあるのかもしれないなあ。友人たちや家族とのやりとりにほっこり。でも香耶のしていたことには、ちょっとオイオイ…となってしまった。お客さん、大丈夫だったかな…?2018/08/06
あふろ
2
とても幸せな読後感。 大人になってもこんな気持ちにさせてもらえるんだなぁ。子供の頃に読んでたらどんな感じだったのかなあ。すごく温かな物語で、幸せで優しい気持ちに満たされた。2018/03/07
ねこ
1
前になにかの小説で読んだ、横顔には素がでるという言葉を思いだしました。