STANDARD BOOKS<br> 日高敏隆 ネコの時間

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STANDARD BOOKS
日高敏隆 ネコの時間

  • 著者名:日高敏隆【著】
  • 価格 ¥1,232(本体¥1,120)
  • 平凡社(2018/04発売)
  • ポイント 11pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784582531633

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内容説明

チョウ、ネコ、そして人間……。自然の世界は生き物たちの不思議と知恵でいっぱい!
 日本の動物行動学の第一人者として活躍した著者の、ユーモアと発見に満ちた随筆を厳選。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

mae.dat

233
せんせーのエッセイは大好きですから、中身も確認する事なく購入に到りましたが、色々な出版社から刊行されているエッセイを集めて1冊に再編したベスト盤のようなものだったのですね。半分くらいは既に読んだ事がありました。ですが、既視感を覚えながらも全て楽しく読めました。あんまり記憶できていないのね。ダメじゃん儂。各話のおしまいには執筆された年と満年齢が併記されているのも面白く思いました。せんせーの様にまでは行かない迄も、身の回りの自然、動植物を見る、観察する解像度を上げて行きたいです。2022/11/04

(C17H26O4)

92
猫は平面的な線画でも、描かれたものもそのものとして認識できるそうだ。例えば猫の絵のお尻の匂いをかいだり、窓の絵に、しかも開いている方に跳びついたり。じゃあもしかして、床にテープで円を描いた猫転送装置に猫が入ってしまうのも、平面の円を立体の鍋などと同じように認識しているからなのかなあ。それぞれの動物は、自分にとって意味のある物を認識して世界を構築していて、客観的環境は存在しない。ドイツの生物学者ユクスキュルは「環世界」と呼んで主張した。環世界論はカント唯心論的で科学的でなく、最初は支持されなかったとのこと。2020/09/18

kinkin

91
自然にまつわるエッセイ集。興味を引いたタイトルを拾い読み。他の著書の載っているものもあるが冒頭の「町の音」は好きな一篇だ。次に「動物たちの自意識」動物に自意識があるのだろうか?という著者の疑問。読んでいるうちやっぱりあると思った。「ネコたちの認識する世界」ネコたちの面白い行動について。ネコは飼っていないが普段見ていると面白い行動をするそうだ。紙に描いたネコをみせてやりたいなあ 。大雪の予測で卵を産み付けるというカマキリ、ドジョウのたべものについてなど。ちょっとした時間の合間に読めるのがありがたい。図書館本2018/03/21

藤月はな(灯れ松明の火)

84
このシリーズは本当に好きだ。身近な所に向けられる科学的視点が分かりやすくもとっつきやすい文章で語られ、装丁も素敵だから。日髙氏は猫好きらしく、自宅の猫についての記述にも科学的な視点と共に愛情がひしひしと伝わってくるのに和みます。特に陶器の猫に威嚇するオス猫が猫パンチすることで正体を知ってからの吃驚した表情は想像すると可笑しい。しかし、そこで終わらせずに色々と猫に謝りつつも猫に見える世界を調べているのがユニークだ。カマキリの予知能力や蝉のドラム式鳴き方、蝶と蛾の違いも読んでいて楽しかったです。2018/01/23

阿部義彦

32
平凡社で出してる科学随筆、一人一冊シリーズの第二弾という事でしたが、このスタンダードブックスというシリーズは初見。本屋の新刊でサイエンスの島から何よりも装丁の美しさそして、敬愛する日高敏隆さんの巻という事で購入。既に読んでた文庫のエッセイとの重複など気にならず、何回読んでもその度に驚きがあります。トンボの羽が全部別々に動くなんてどれだけデリケートな飛行してるんだろうとか、ネコに関する実際に飼い猫で行った実験、ネコは人間を大きなネコと思ってる様だ、として次の章ではネコも所詮は人間なのだって!楽しい(笑)2017/10/29

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