ちくま新書<br> 「気づく」とはどういうことか ──こころと神経の科学

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ちくま新書
「気づく」とはどういうことか ──こころと神経の科学

  • 著者名:山鳥重【著】
  • 価格 ¥825(本体¥750)
  • 筑摩書房(2018/04発売)
  • ポイント 7pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784480071309

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内容説明

「なんで気づかなかったの?」「気づいたらやっていた」などなど、「気づく」という言葉は何気なく使われているが、実際にはどんな状況で使われているのだろうか? 似た言葉に「意識する」があるが、これだと少し意味がずれる。その違いはなんだろうか? 「気づく」というこころの働きを、それに関連する「意識」「注意」「記憶」などの働きとからめて整理することで、「こころ」の不思議に迫る。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

佐島楓

68
確かに、幸せな気分のときの世界が「バラ色」に見えたり、逆に落ち込んでいるときには暗く沈んで見えたりと、感情に経験が加味されて世界が認識されるということは実感としてあることである。自分を取り巻く世界をどう認識しているかという神経科学に搦めた方法論として、面白く読んだ。神経心理学という学問分野があることも初めて知ったし、難しい語り口ではないのも好感が持てた。2018/04/17

28
「気が付くが、気が利かない」私にとって、無視できないタイトルでした(笑)▼大人になるに連れて、人間なんて脳と神経の生理反応だけで生きていて、命や心なんて後付けの綺麗事じゃないの?とひねくれていた。しかし、人間の意識・感覚が常に変化し続けるのは、「秩序を維持しつつ、新しい秩序を生み出す力(byシューレディンガー)」があるから。それが命なのだという。難しい説明はなかなか飲み込めなかったけれど、この星の上で廻り続ける命という冒険を、少し肯定したくなった。ゆる~いイラストもあり。2018/09/12

27
うっかりミスが多い自分をなんとかしたい思いで手に取ったものの、結構難解。物事に気づくためには、その時に心像が立ち上がらなければならない。心像が立ち上がるためには…やはり勉強が必要なんだろう。「センスは知識からはじまる」を思い出した。2024/09/10

13
ザックリ読みですが、これはなかなか良い本、心の働きやら記憶のあり方など自分が最近気になっている事柄が記載されています。文章も読みやすい、良い本です。後日じっくり読みの予定です。2019/09/22

Sobbit

10
「○○やだなぁ」と思う時の感情は、ある事象に対して自分がこれまで生きてきて得た解釈があり、それによって引き起こされると行動認知療法で学んだ(事象☞解釈☞反応)本書は、その解釈部分がいかにして成り立つかについての示唆があった。こころ(感情)はコア感情☞感情☞心像☞語心像☞思い、そして意志によって行動となるという流れである。これはまさしく前述の解釈の内訳といってもいいだろう。また、本書は西洋哲学によくある精神の分類である理性感性悟性といった分類を現代脳科学だとどう分類するかのアンサーになっていると思う。2021/05/09

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