内容説明
晩年の塚原卜伝の心境を描く新感覚剣豪小説
戦国時代に生きた伝説の剣豪、塚原卜伝。
十三代将軍・足利義輝など、名だたる剣豪を弟子に持ち、諸国を放浪したとされる卜伝だが、老境へと差し掛かり、男の煩悩と生への執着に囚われた人間が、いかにして人生を過ごしていくのか、その術を得る過程を、彼と関わった人物を通して描くペーソスとユーモアにあふれた時代小説。
剣豪は、やがて剣を使わぬ境地へとたどり着いた…。無敗の男・卜伝の伝説はいかに作られたのか。「耳袋秘帖」の著者が描く剣豪小説。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
taku
21
塚原卜伝が枯れ気味じーさんなんです。タイトルや表紙絵から想像するとおり、肩の力が抜けた味わいがあるけど、戦いはしっかり描く血腥い面も。悩み迷い、無敗の剣豪は剣を使わずに勝つ境地へ。無手勝流に始まり、武蔵との逸話に繋げる演出、弟子の将軍足利義輝や戦国ボンバーマン松永久秀との絡みなど、なかなか楽しませてくれる。こんな卜伝像も一興。2019/07/30
糜竺(びじく)
18
おじいさんになった剣豪の塚原卜伝が主人公のお話。血気盛んでガツガツしてることなく、まさに飄々としているのがいい感じ。2020/09/05
Dai(ダイ)
9
剣聖とも呼ばれる塚原卜伝。色々な逸話は聞いたことがあり老年になってもさぞ華々しい達人の剣が描かれるのだろうと思い読んでみた。しかしここで描かれる卜伝像は題名の通り飄々とした老人剣客の姿であり、講談で聞くようなものより遥かに実像に近く感じられた。老人剣客といえば剣客商売の秋山小兵衛が思い浮かぶがまたひと味違った魅力がある人物として楽しめた。2026/03/21
キリン
9
卜伝が出てくる本は初読みです。なかなかユーモラスで面白かった。2018/04/27
Kei Ogiso
7
塚原卜伝、高名な剣豪だけど、意外に女性に食い付いたり、生きるとは?と思いを巡らしたり、絵を描いて喜んでたり俗っぽさがある描かれ方をしていて、親しみが持てる。一方勝利するために徹底的に準備を怠らない様は、正々堂々とかが青臭い考えに思えるほど。武蔵との有名な逸話も、独自の解釈で面白い。2019/02/08
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