内容説明
疑惑の判定負けを乗り越え、見事、世界ミドル級王者に輝いた村田諒太。常に“定説”を疑い、自ら考えて導き出した理論に基づいて、人よりも1%多く努力を重ねる。その勝利哲学が、彼を日本人初の“金メダリスト世界王者”へと導いた。不登校だった中学時代、恩師との号泣秘話、さらに知られざるタイトルマッチの舞台裏まで収録した、文庫完全版。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
Y2K☮
33
プロ転向を聞いた時「何で?」と思った。汚い世界に弄ばれて人生を狂わされでもしたら、と。余計なお世話でした。あれはただ己に正直な選択だったのだ。世界王者になれたからという結果論ではなく、自分で悩み抜いて出した答えなら周囲が何を云おうとそれが一番正しいと再確認。素直で真っ直ぐだから不純な動機もブレも隠さない。ボクシングから何度も逃げた事実さえも。でも誤魔化さずに己の傲慢さ、だらしなさを認めるのはとても勇気の要る行為。それをできれば時は掛かっても確実に前に進める。未来をイメージした上で今できる努力を101%だ。2018/09/18
もとむ
32
元WBA世界ミドル級スーパー王者にして、2012年のロンドン五輪でのミドル級金メダリスト、村田諒太の自伝。竹原慎二以来、ミドル級にもこんなスターが生まれたかと、当時はそのマスクの良さもあって驚いたっけ。元ヤンチャな過去は知ってはいたから、「ヤンチャ=ボクサー」の図式に辟易しており、ずっと興味が持てなかったけど、今回読んでみて、さすが世界を獲るだけあって、実際はすごくマジメにボクシングに打ち込んでいることがわかった(世界チャンプだし当然だけど)。恩師や友人、周囲への感謝が伝わり、素直に好感が持てました。2026/03/15
鼠∞
23
同い年で身長が全く同じ。その上ひねくれ者で団体競技が好きじゃなくかなりの読書家。しかも自称社会不適合者。嫌でも共感しながら読んでしまう。生真面目な優等生タイプである長谷部誠の『心を整える。』と対極で、少なからず尖った部分のある人にはこっちの方が響くんじゃなかろうか。そんなワケでスポーツ選手の著書の中では今んとこベスト。金メダリスト+ミドル級世界王者という輝かしいにも程がある経歴からは想像もつかない挫折の数々が赤裸々に書かれていて、いい意味で村田諒太への印象が変わった。これから試合は毎回チェックする。2018/08/08
荒野の狼
9
本書は2012年に発行された単行本に加筆修正し、新たに最終章を加えて2018年に出版されたもの。2022年のゴロフキン戦を経た、精神的に成熟した闘う哲学者のような現在の村田諒太は、単にボクサーという存在を超えたところに人生の目標をおいた高い精神性である。本書では、そこまでには、まだ至らないが向上心の高い青年であった村田の半生が語られている。2022/07/07
crr(月雄
7
☆5 B 村田諒太の半生と世界王者になるまでの軌跡が書かれた本。村田の文章を読むと、理論的な思考をするボクサーであることがよくわかる。また人となりに嫌味がないから好感も持てる。挫折を繰り返しながらも、ボクシングや自らの人生と真剣に向き合う姿勢、そして恩師への想いに感動した。2019/04/28




