わたしの空と五・七・五

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わたしの空と五・七・五

  • ISBN:9784062832502

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内容説明

第19回ちゅうでん児童文学賞大賞受賞作。中学校に入ったばかりの空良(そら)は、どの部活にも入る決心がつかない。そんなとき、下駄箱に入っていたあやしげなチラシが気になり、文芸部の部室をのぞきに行った流れで、入部することに。 見よう見まねで俳句を作るようになった空良が、吟行(ぎんこう)のために学校の敷地内を歩いていると、同じクラスの颯太(そうた)が、部活の先輩とトラブルになっているのを見てしまい……。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

はる

65
中学に入ったばかりの空良(そら)は無意識のうちに他人と壁を作ってしまい、教室でも浮いた存在。そんなある日、何気なく入った文芸部で俳句と出逢います…。大仰な演出は無く静かな展開に好感が持てます。その分、登場人物の細かな感情の描写に重きを置いた印象です。空良は俳句の初心者なので私も読みながら一緒に基本的な部分から学べました。思春期の微妙な人間関係を描きながらラストは爽やか。文芸部の先輩も魅力的なので続編もありそうです。2018/04/30

☆よいこ

55
中学に入学した空良(そら)はどの部活に入るか迷っていた。臆病な空良は“できることとできないことがある”とあきらめ気味で、人の顔色ばかりうかがっていた。空良は下駄箱に入れられたチラシを見て文芸部に興味を持つ。「しゃべりは苦手でも ペンをもったら 本音をぶちまけられる者よ!文芸部に入るべし」文芸部では新入生歓迎の句会を開くことになった。▽全くの初心者に俳句を詠めってぶちゃぶりだけど、丁寧に俳句の作り方を説明しているのはいい。▽「神様は、それぞれに1本の杖をくださっている。困ったときには、これを使いなさいと」2019/02/26

ムーミン

29
国語の教材として十分に使える❗内容も温かくて素敵です。2019/01/05

どら母 学校図書館を考える

26
ヒリヒリするような主人公の気持ちが、自分の高校時代と被る。 心を文字にして表現して昇華する。書くって大事だね。 最近、インプットばっかりだわ。 この本はセット物で、6年の先生が注文した1冊で、小学生には難しいかとも思ったけど、出会うべき子に読んでほしい。でも週1の勤務日は1年2年で時間割がいっぱいだから、無理。2021/01/22

だいだい(橙)

26
なかなかクラスになじめず、友達ができない中学生の空良。芭蕉の弟子みたいな名前のこの女の子が、ためらいつつ参加した部活は文芸部。そこで個性的な先輩二人と、おとなしいが芯のしっかりした同学年の小林さんと出会い、俳句を知るようになる。全体的にほんわかとした空気が漂いつつも、サッカー部の楓太を通じて学校の闇みたいなものも上手く混ぜられているし、物語としても面白い。ハッピーエンドだから子供向きではあるけど、大人が読んでも癒される。昭和風の言葉遣いも、時代を限定させないストーリーだからありかな、と思った。2018/03/20

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