内容説明
ショートショート作家・童話作家である山口タオが30年にわたって書きためてきた作品を厳選した、自選ショートショート集。 平均数ページのごく短い作品の中に、ハッとさせられる意外な視点と、ユーモア、ホラー、童話の味わいが詰まっています。 どちらかというと怖い感じの作品を「黒のショートショート」、どちらかというとほのぼの系の作品を「白のショートショート」にまとめ、2冊同時に発売します。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
うまる
37
30年間書き溜めた作品から厳選した自薦SS集、星新一SSコンテスト最優秀作含む24篇収録。白なだけあって確かにほのぼの系のお話ですが、その中でもハッっとさせられる事があり、ちょっとした合間に楽しく読みました。後々読んだ人に理解されない話が一切無く、時代が変わっても世代が違っても楽しめる、正に正統派のSSって感じです。表題作で受賞作の『ふられ薬』、他は『よい子の報酬』『話のタネ』『幸せな人』『御用をなんなりと』が面白かったです。最後の『ロバが語った宇宙飛行士の話』は良い話でした。次は黒の方も読んでみます。2020/09/23
れもん
20
電子図書館本。★★★☆☆。隙間時間にサクッと読める。ほのぼのしていたり、クスッと笑えたり。2024/09/17
葉鳥
15
オチがわかりやすく、シュールな話も多く読みやすかった。『ふられ薬』のなんともいえない皮肉なオチや『続・タヌキの恩返し』の機転の効いた恩返しが面白い。『御用をなんなりと』がちょっと愉快で好きだな。2021/05/17
りお
13
ショートショートというジャンル初めて読んだけど面白い。1話1話が短いから読みやすいんだけどしっかりオチもあるから読み応えがある。 黒の方も楽しみ。2021/04/04
ケン
11
黒に続いて白を読む。平和なお話が多いのかと思いきや意外とブラックなものも多かった。黒の方が好みではあったけどこちらも面白かった。「ヘイ、タクシー!」「カゼをひいた町」「お向かいの家」「博士の異常な発明」がお気に入り。最近ショートショートをよく読んでいる自分。サクっと読めるのが良いよね。次は王道の星新一を読もうかなぁ。2025/07/17