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内容説明
「ぼくの名前は、中田俊輔です。得意なことは、ありません」「じゃあ、今、がんばってることは何かな」「それもありませーん」そういって、ぼくは座った。(こんなふうにいうと、きっと、この先生も怒るんだ。だって二年生の時、ぼくはずっと怒られていたんだから。でも春野先生は、ぼくの「得意なもの」を一緒にさがそうといってくれた。できないことばっかりで、先生がきらいだったぼくの毎日が、春野先生の登場で変わった。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
☆よいこ
20
おしごとのおはなしシリーズ小学校の先生「三年二組、みんなよい子です!」(未読)のスピンオフかな。臨時講師でやってきたのは春野萌美(はるのもえみ)先生。サッカーが得意で明るく元気な春野先生が始めたのは[よい子の石]の取り組みだった。ひとついいことをしたら、白い石をペットボトルにいれる。でも、俊輔(しゅんすけ)はなかなか素直になれない。好きなサッカーをさせてもらえなくて心がいじけてしまっていた。春野先生は「やりたいことや、できるこようになりたいことがあれば、ぜったいあきらめちゃダメ」と教えてくれた。2018/05/14
tellme0112
8
泣ける。胸が痛い。私が先生なら涙を流して教えられないかも。そんなにがんばらなくてもやりたいことやれる社会を作りたいよね。スカートはかなくてもいいんだよ?春野先生、正規採用?臨採でないことを祈る…よい子の石、このノリに合わない子絶対いるよな~。危ういやり方だと思う。時代かな。あと、個人の思いだけで次の授業に遅れさせては絶対まずいと思う…。キャリアに響かないといいが。2024/04/14
みっちぃ
8
なんでもすぐ諦める、先生が嫌い、学校も勉強も楽しくない…そんな僕が、代理で3週間だけの担任になった春野先生と過ごすうちに、ミラクルが起きた。ミラクルってなんだろうと思ったけど、春野先生は子ども達に終始一貫して伝え続けた「あきらめない気持ち」。あきらめないことが、ミラクルをうむ。こんな先生だったら、学校も楽しそうだ。2018/01/07
絵本専門士 おはなし会 芽ぶっく
7
30年度ブックトーク授業3年生 読書感想文に向けて。 担任の滝野先生が交通事故で入院したので、3週間だけ代わりに来た春野先生。一つ良い事をすると、自分用の空のペットボトルに白い石を入れられる。3年1組のしゅんすけくんはサッカークラブに入りたいけど、なかなか口に出す事が出来ない。2018/07/17
とりじまカラス
6
作品の描き方がとにかく巧み。 前半の部分から、読んでいて泣きそうになります。 オチは予想の範囲内でしたが、それでも(それだからこそ)ステキなラストでした。2019/04/15