不合理だらけの日本スポーツ界

個数:1
紙書籍版価格
¥1,100
  • 電子書籍
  • Reader

不合理だらけの日本スポーツ界

  • ISBN:9784799322512

ファイル: /

内容説明

スポーツ×社会学!根性や美談で成果は上がるのか?
スタンフォード大のアメフトコーチが提言
パワハラやブラック部活など「不合理」な指導が話題になる日本のスポーツ界。
一方アメリカでは、大きな産業として合理的にスポーツ界を発展させている。
どうすれば日本の文化的な価値観の中に「合理性」をうまく取り入れることができるか日米の違いを目の当たりにした著者が提言する。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

香菜子(かなこ・Kanako)

45
不合理だらけの日本スポーツ界。河田剛先生の著書。アメリカのスポーツ界は本当に合理的で論理的。日本のスポーツ界も外国の良いところは謙虚な姿勢で学ばないと何も変わらない。改めて日大のアメフト部事件には日本のスポーツ界の不合理が凝縮されているように思いました。2018/09/03

こも 旧柏バカ一代

22
アメリカでアメフト(大学)の仕事に従事してる人の米国と日本とのスポーツ文化の成熟度の違いが書いてあった。特に相撲については、未来のタニマチへの配慮が皆無。練習は試合のように、試合は練習のようにプレーするとは真反対な練習風景。メディアへ報じて貰っているという理解が皆無。脳震盪とセカンドキャリアへのケアも皆無とボロくそ。日本の国技と呼ばれる相撲がコレじゃ日本のスポーツ文化も先が知れてる。でも、アメリカのスポーツ文化を直輸入しても合わないから日本独自のスポーツ文化の成熟が必要と締めていた。2020/08/12

19
米スポーツ界の柔軟さが大変勉強になった!NCAAの組織としての成熟度の高さには驚いた。学生スポーツでも「勝つことによって、収益を上げること」日本では学生スポーツのアマチュア精神が悪い意味で蔓延っている。UNIVASが設立されやっと一歩を踏み出したところだ。アスリートは勉強しなくていい。これを変えなければセカンドキャリアの充実は難しい。マルチスポーツという1つに囚われない考えもおもしろい。指導者に大事なのはリクルート。素材選びに時間をかけ、能力を生かす。振り返ると型にはめた指導をする自分に気がついた。2021/05/12

FMY

11
「社会のシステムや慣習が、日本のアスリートが成長する機会と、アスリートが自分に最も合った、スポーツを選ぶ機会を奪っている」アメリカに身を置くことで体感した日本スポーツの不合理さは、日本固有の伝統や性格に基づいていると述べられている。良くも悪くも、何事も一意専心で取り組むことが「美しい」と考えられてしまう日本。多様な競技に取り組む「マルチスポーツ」を奨励することが何より必要であると著者は提言している。スポーツに限らず、1つのことにこだわらないで様々なことに取り組むことはプラスの面が多いじゃないかと思う。2019/02/22

パラオ・スパニッシュフライ

9
薄々気づいていたけど、儲かる仕組みを作って業界全体で発展していくアメリカのスポーツ界。1つのスポーツに固執せず様々な選択肢を与えて選手の能力を見極められるアメリカのスポーツ界。体のケアから引退後の進路まで手厚く保証してくれるアメリカのスポーツ界。それに比べて日本は...、という本。”スポーツ一筋論”である程度結果が出ている今の日本にアメリカ式を浸透させるのは大変です。武士道や神道などの伝統的な考え方が逆に足かせになるので相当壁が高い。それでも自分が生きている間になんか変化が見られるのなら応援していきたい。2018/06/22

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/12808825
  • ご注意事項

最近チェックした商品