ハヤカワ文庫JA<br> プラネタリウムの外側

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ハヤカワ文庫JA
プラネタリウムの外側

  • 著者名:早瀬耕【著】
  • 価格 ¥946(本体¥860)
  • 早川書房(2018/03発売)
  • ポイント 8pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784150313234

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内容説明

元恋人にして同性愛者の親友・圭の死。その真実を知るため衣理奈は、彼を再現した会話BOTと最期の瞬間を疑似体験する。連作5篇。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

ヴェネツィア

478
大上段に構えて語ることのないSF。極端な場合には、これがSFであるいうことに気が付かないかも知れないSF。北大の助教、南雲研究室を主要な舞台に語られる、一見ささやかな小説世界。しかし、実はそこに存在する問いの意味は深く、時として哲学的な命題である。「記憶」と「記録」、そして人間の思考回路のあり方とコンピューターのそれ。AIの思考は、設定やオーダーに徹底して忠実である…はず。それでは、人間たる自分の記憶は確かなのか?プラネタリウムの内側と外側が交錯することはないのか?ないがゆえに「私」は孤独を免れないのか?2020/08/10

しゅら

231
作者さん頭良くてハイセンスで一般人としては分かりにくい⋯やや迂遠な感じはあるけど、行動の元になった感情がわかると意味がわかって、じわっとあたたかい気持ちになれる。コンピュータの中で起こってることは仮想なのか現実にも影響するのか、そしたら現実の社会は仮想じゃないって、言い切れる?「「本当に、彼女が好きなら、また好きになればいいだけだよ」(略)「(略)だったら、彼女を探し出せる。それが、その彼女じゃなかったら、その程度の恋愛だったっていうことだし、彼女のことは忘れているんだから、それでも幸せなんじゃない?」」2023/09/22

のいじぃ

114
読了。前作の世界観を引き継いだ短編連作短編集。SFだけれど、設定されていない指先や鏡の残像などは視点を変えれば軽くホラー。今回はそれ以降の趣が今までと少し異なり、完全に向こう側からのアプローチが入ってきているのだな、と。終盤に少しモヤモヤしたのは、その友人から誘導された「恋」はありなのか否か。そして前作から何かと愛され守られている印象を受ける佳奈さんも謎のままに思えたのは読みの足りなさか。余談、途中で、ある映画を観たこともあり、数日間、素数探しの呪いにかかったのは内緒。ガラス細工のように透明で繊細な一冊。2019/02/19

ケンケン

90
(561冊目)カバーデザイン・あらすじが気になり手に取ってみた、正解であった。 不思議な魅力を放っているSF短編の数々に、これはイイ作品に出会えたものだと。 SFが苦手な方にもお勧めしたい、恋愛模様の描き方に心惹かれるであろう。 ”ここは現実/仮想なのか?”揺れ動く心の機微を感じてみては、如何だろうか…2018/04/01

ひさか

89
SFマガジン2016年2月号:有機素子ブレードの中、6月号:月の合わせ鏡、2017年8月号:プラネタリウムの外側、12月号:忘却のワクチンの4つの連作短編に書下ろし:夢で会う人々の領分、を加えて2018年3月ハヤカワ文庫JAから刊行。工学部の研究者や、有機素子コンピュータ中の会話プログラムとの間で愛や恋の素敵な会話がなされ、感情移入してしまいます。技術的な世界観は、魔法工学、魔法プログラミングと考えるとすんなり納得できると気づきました。2018/05/24

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