内容説明
大規模な企業買収計画の裏で、思わぬ事件に直面する男が味わう恐怖と苦闘。ソ連崩壊後の闇社会に展開する、非情な陰謀の標的は?
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ケイ
116
【W杯に】ストックホルムから海を渡り、そう遠くない所にラトヴィアもサンクトペテルブルクもあるが、スウェーデン人には知りえない裏のある世界。マンケルは「リガの犬たち」で1991年のラトビアを描いた。こちらは、最初のサンクトペテルブルクが1991年。ロシア経済成長を見込んで現地に赴くスウェーデンの男は、ロシアの恐ろしさを身をもって知る。そして舞台は10年後のロシアへ。石油、ガスが民営化する時に株を手にした新興資本家オリガルヒたちが生まれ、政府と癒着している。巨大マネーのために人の命が虫けらの如く扱われる。2018/07/02
ryokun ピミールサンドおじさん
2
2003年、ロシア経済が好況にわく中、投資銀行で金融アナリストを務めるスウェーデン出身の主人公が、石油新興財閥の大株主から、同業他社の買収案件を持ちかけられるが、それを担当したせいで政財界を巻き込んだ巨悪のヴァイオレンスに嵌められていく。主人公が探偵でも刑事でも諜報機関出身の工作員でも元軍人でもなく、成り上がり精神の強い金融マンで、彼と行動をともにする検察官も切れ者ではない。そんな二人がどう結末に至るか、という疑問と、絶妙なプロットの構成から、地味な内容ながらもリーダビリティーはものすごい2018/03/29
ジョニー
1
株式をめぐる争いがメインだが納得感のない設定だった。そもそも最初の株譲渡をしなくても手数料を払えた。周りの人間を殺して脅すのではなく所有者を拉致して売却契約にサインさせればいい。必然性のないバイオレンスを並べても小説として面白くはならない。2018/07/22
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