内容説明
野球やサッカーなどのスポーツで、何年にもわたり頂点に君臨するチームには、知られざる共通点があった。それは、七つの特質をもったキャプテンの存在だ。彼らはどのようにチームをまとめ、勝利に導いていったのか。ビジネスにも応用できる画期的なリーダー論
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Yuko
6
人が思い描く優れたチームのリーダー、理想の模範像からは、実際のキャプテンはかけ離れていた! リーダーたるキャプテンのスタイルは様々だったのだ。 粘り強さと集中力、ルールの限界を押し広げる、後方からの支援・機能重視の役割 “水を運ぶ人”、多様なコミュニケーションスタイル、言葉に頼らない表現力、孤立する勇気、感情を抑制するキルスイッチ、レジリエンスなどなど「どんな人間かではなく、日常的に何をするか」(333)ということが鍵だった。スポーツだけでなく、ビジネスにおいても通用する特性だと思う。 2018/09/18
☆ツイテル☆
3
フライヤー2022/08/29
☆ツイテル☆
2
フライヤー2021/10/26
駒場
1
バスケ男女日本代表を率いたトム・ホーバスHCオススメ本。素晴らしい戦績を残したチームをピックアップし(ちゃんと基準を設けて)、チームの躍進を支えたのは監督でもスター選手でもなくキャプテンだったのでは?の仮説を分析する。心理学や経営学の研究成果を引き、当事者の言葉を交えて記述するので割と説得力があり、エピソード本としても面白い。求められるのは卓越した才能でも、トーク力でも、常にクリーンなプレーをする公正さでもない!良いキャプテンになれる人間は、本人がなろうとすれば案外たくさんいるのかも知れない、という本です2024/08/12
Kazuhiro Kurimoto
1
チームを勝利に導くのは、監督やスター選手よりもキャプテン(まとめ役)によるところが大きいという。どのような特徴をもった人がキャプテンの役割を担っているのかを学術研究や詳細なエピソードで鮮やかに焙り出している。そこで導き出されたリーダー像は、一般にイメージされているものとはかなり異なっていて驚いた(例えばデレク・ジーターやマイケル・ジョーダンは常勝キャプテンではないとされている)。意外に地味な選手がチームのまとめ役として勝利に大きく貢献していることがある。興味深く、これから何度も読み返したい本である。2018/03/31