中公文庫<br> 君主論 新版

個数:1
紙書籍版価格
¥880
  • 電子書籍
  • Reader
  • ポイントキャンペーン

中公文庫
君主論 新版

  • 著者名:マキアヴェリ【著】/池田廉【訳】
  • 価格 ¥880(本体¥800)
  • 中央公論新社(2018/03発売)
  • 2025→2026年!Kinoppy電子書籍・電子洋書全点ポイント30倍キャンペーン(~1/1)
  • ポイント 240pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784122065468

ファイル: /

内容説明

「人はただ結果だけで見てしまう」
「加害行為は、一気にやってしまわなくてはいけない」
「愛されるより恐れられるほうが、はるかに安全である」等の文言で
目的のために手段を選ばない権謀術数の書とレッテルを貼られ、
「マキアヴェリズム」という言葉を生んだ古典的名著の、隠された真髄。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

佐々陽太朗(K.Tsubota)

86
本書を読んで分かったのは、本書が私が予想したように難解な書ではないこと。マキアヴェリの論旨は明快。そのような論旨に至った理由をマキアヴェリが生きた時代と過去の事例を引きながらつまびらかにしてくれる。さらに注釈が丁寧に施されており、歴史に疎い私にはありがたかった。五百年も前に書かれたものであっても今の時代に応用可能な絶対的教訓は、マキアヴェリがいかに透徹した洞察力に富んでいたかを物語る。2021/05/02

nobi

75
マキアヴェリの方が100年近く先に生まれているのに、シェイクスピアを読んでいたんだろうかと思うほど双方の権謀術数渦巻く世界は似ている。神話の時代からいつの世も人間の本性は変わらぬということか。君主であれ庶子であれ、生き延びるための権勢を求めての謀りごとも加害行為も当然の如く描かれる。道徳観念を一旦拭い去ることのできる二人の豪胆さを見る思い。マキアヴェリの方がより非情に見えるのは、登場人物の躊躇も悔恨も描く戯曲という形ではなく、人心掌握さもなくば抹殺をといったメディチ家当主への指南書として著わされたからか。2021/06/24

koji

45
長年「中小企業経営者」を見続けてきた者として、また今の為政者達の勝手な振る舞いを見ている者として、(その言葉は何度も聞いてきたものの)1回本書を確り読みたいと思っていました。そして、①15世紀後半から16世紀前半のイタリア情勢、②作者の書記官としての辣腕ぶり、、③反メディチの陰謀の巻き添えを喰らったこと等この書のバックボーンと、大衆が安定した生活を営むためになぜ君主が権謀術数を巡らせるべきか漸く理解できました。では、もっと早くよむべきだったか。難しいですが、私は今のタイミングで良かったかなと思っています2023/04/09

inami

37
◉読書 ★3.5 多くの作家(齋藤孝、鎌田弘毅、成毛眞・・等)の「古典の推薦本」に必ずといっていいほど挙がる本書。特に引き合いに出されるのが、「君主にとって、恐れられるのと愛されるのと、さてどちらがよいか」ということに対し、マキアヴェリは君主に「愛されるよりも恐れられた方がいいと助言する」。他にも「人間は恐れている人より愛情をかけてくれる人を、容赦なく傷つける」、「決断力のない君主は、多くのばあい中立の道を選ぶ」など・・現下の国際社会のトップも参考にしているのかなあ・・トランプは本読まないな(笑)2020/04/01

たかしくん。

35
新訳で再読、と言ってもあまり新訳感はない。結局は「良い人だけでは、マネジメントはできません。」って、ことかな! 以下、著者ならではの下りを。「民衆というものは、頭をなでるか消してしまうか、そのどちらかである」「君主は、たとえ愛されなくても、人から恨みを受けることがなく、しかも恐れられる存在でなければならない」「運命は女性に似てつねに若者の友である。若者は思慮を欠いて、荒らしく至って大胆に女性を支配するものだ」等。チェーザレボルジアも読んでみたい。2020/12/31

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/12641401
  • ご注意事項

最近チェックした商品