マイナビ出版ファン文庫<br> 大洗おもてなし会議(ミーティング) 四十七位の港町にて

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マイナビ出版ファン文庫
大洗おもてなし会議(ミーティング) 四十七位の港町にて

  • ISBN:9784839965105

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内容説明

うまく笑えないのに夢は接客業!小さな海の町での挑戦が始まる

舞台は茨城県大洗(おおあらい)、漁業と観光の町。

この町で生まれ育った皆川涼子(みながわ・りょうこ)は、口下手で仏頂面、うまく笑うことができない。夢は祖母の民宿を継ぐことだが、接客にも地元の魅力にも自信がもてずにいる。

閉塞感に悩む涼子をよそに、町は東京からやってきた医師・加賀透(かが・とおる)先生の噂でもちきり。都会的で人あたりがよく、いつも笑顔で人気者の先生に反感をもつ涼子だったが、実はとんでもなく食いしん坊だった先生の提案をきっかけに、思わぬ形で、諦めていた夢が動き出して……!?

都道府県魅力度ランキング最下位になんて負けない!茨城県の小さな海の町から力強く始まる物語。岩牡蠣、あんこう、みつだんごなど、大洗グルメも満載です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

えみ

47
そうだよ、魅力を決めるのは実際を見て体験して感じた人だけ。それ以外の人の評価に何の価値があるのだろう。47都道府県魅力度ランキングで最下位常連の茨城県。その中でも漁村としての魅力はあったものの知名度はあるとは言えない小さな町、大洗。海なら茅ケ崎、食なら東京…大洗にある魅力ならどこにでもある。それが現実だ。ところが昨今ではアニメの聖地として有名になり、聖地巡礼の恩恵を受けて有名になりつつある。そんな町で生まれ育った皆川涼子の奮闘記は個人の問題として終わらない。祖母の民宿を継ぐ夢に迷いない彼女を心底尊敬する。2024/02/16

geshi

25
魅力度最下位茨城県の小さな港町大洗の話ではあるけれど、自分を変えたい人へのメッセージとして普遍性を持っている。自分の持つ魅力は誰かに言われないと気付きにくく、悪い所ばかり目について自己嫌悪に陥ってしまう人は少なからずいる。そんな人達に、足元の一つを変えていけば何かが変えられるのかもしれないと背中を押してくれる。大洗が”アニメの聖地”から”帰って来たい場所”になっていった要因である、やりすぎなまでの優しさやおもてなし精神が伝わってきて、読む聖地巡礼。読んでいて大洗にまた帰りたくなった。2018/03/28

た〜

11
茨城のご当地小説ということで。残念ながらガルパンは見ていないのでそのへんのネタは分からないところもあったけれど、いろいろニヤリとするご当地ネタが盛り沢山。地元愛小説2018/03/21

紅羽

8
都道府県魅力度ランキング最下位の茨城県、中部に位置する大洗で祖母の営む民宿を継ぐ夢を持つ涼子が、東京からやってきた医師の加賀先生と共に町おこしを通して成長していくお仕事系の作品。大変読みやすく、涼子と加賀先生の付かず離れずな関係や、美味しそうなご飯描写も凄く好みな感じですが、全体的に薄味で何か少しスパイス的な変化球があればより作品の印象が強く残ったかなと思います。続編があれば是非読みたいです。2019/11/26

nishiyan

8
茨城県大洗を舞台に、実家の「民宿を継ぎたい」と心に秘めながらも言い出せずにいた皆川涼子が東京からやってきた医師の加賀徹と「大洗おもてなし会議」を開くことから始まる町興しと涼子の成長の物語。頑なだった涼子の心が少しずつほぐれ、それが周囲を巻き込んでいくところがとてもよかった。料理に自信のある涼子の作る料理がどれもまた美味しそうで、料理の描写がとても良い。特にシラスオムライスがたまらない。町興しの手段にSNSが挙げられるのだが、結局は人と人との繋がりの大切さ、良さを伝えたいと懸命さが伝わってくる。良書。2018/04/05

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