日本の覚醒のために

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日本の覚醒のために

  • 著者名:内田樹【著】
  • 価格 ¥1,496(本体¥1,360)
  • 晶文社(2018/03発売)
  • 2025→2026年!Kinoppy電子書籍・電子洋書全点ポイント30倍キャンペーン(~1/1)
  • ポイント 390pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784794970312

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内容説明

グローバリズムに翳りがみえてきた資本主義末期に国民国家はどこへ向かうのか?
これからの時代に宗教が担う役割は? ことばの持つ力をどう子どもたちに伝えるか?
戦中派世代の経験から学ぶべき批評精神とは? 憲法をめぐる議論から
浮かび上がる政権劣化の諸相……日本をとりまく喫緊の課題について、
情理を尽くして語った著者渾身の講演集。
沈みゆくこの国に残された希望の在り処とは?

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

白玉あずき

40
職場の読友さん一押し本。伊丹十三氏と白川静先生の章が良かった。内田先生の思想は頭でっかちではない武道家らしい肉体性を伴ったもので、足が地面に付いている安心感があって好きだ。しかし今回、弱さとか、憎しみとか、嫉妬とかは、人間世界に進入してきた『非人間的なもの』であり、人間界に侵襲してくる異物として,それらの進入を防ぐ「歩哨」としての役割をする人間が必要なのだという言い方をされた部分については、比喩的表現であるとしても引っかかってしまった。2017/09/10

とよぽん

36
「資本主義末期の国民国家のかたち」、「ことばの教育」、そして琉球フォーラム講演「憲法と戦争 ー 日本はどこに向かうのか」が鋭く、響いた。特に「国語力とは、自力で言語を豊かで多様で、味わい深いものに変成してゆく力のことです。」という根幹を述べた文が印象的だった。そして、私たちの母国語である日本語を、2千年以上前からこの列島に住んで来た人々の思いを蓄積したアーカイブなのだ、という話にも、なるほど! と思った。心して国語の授業をしなければ。2017/09/30

けんとまん1007

34
独特の位置を占める内田先生。以前から、何冊も著作を読んできた。すべてに納得ということではないが、その基本的な視点・姿勢には学ぶものがある。今のこの国には、必要な視点だと思う。身体と思想。弱者への視線。机上でものごとを考え、決める人への反論でもあると思う。2018/01/24

tokko

33
この講演録にも内田先生がこれまでどこかで述べた知見が見られます。内田先生はこれまでに述べてきたようなことを、繰り返し情理を尽くして(場合によっては別のテーマでも)お話しされます。そうすることによって「内田論」が重層的に堆積されていくようです。読むたびに新しい情報が見られる本よりも、内田先生の本のように「あの考え方は、この問題にも言えることなのか!」という発見の方が僕は面白いです。身にしみた言葉は「読書百遍義おのずからあらわる」、読んで今ひとつ意味がわからなかった本をうっちゃるのはダメですよね(反省)2017/08/26

hk

23
「ああ、そういう風に繋がるんだ!得心入った」 内田樹氏の著書は都合20冊ほど拝読しているが、本書を一読してようやく上述した感想を持つに至った。一を聞いて十を知るならぬ、十を聞いて一を知る鈍重なオイラだ。そんなオイラでも本書でようやく一皮むけた(気がする)。「対米従属を通じた対米自立戦略の有名無実化」 「政治の株式会社化」 「母国語話者だけが新たな語彙やレトリックを発明出来る」などなど。 それぞれのトピックは既存書で幾度となく語られてきたおなじみの内田節だが、本書を読めばこれらが有機的に繋がっていくはずだ。2017/11/07

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