内容説明
世の多くの人達は日常を退屈と見なし、さまざまな形でロマンティックな世界に憧憬を抱く。ところがここにロマン主義の弱点を見抜き、持前の機智とユーモアと皮肉と諷刺で平凡な日常を非凡な喜劇的世界に転じた作家がいる。漱石が「平凡の大功徳」を心得た写実の大家と絶讃し、山本健吉が「世界で一番平凡な大作家の一人」と評した、英国の天才女流ユーモリスト、ジェイン・オースティンである。その生涯と作品の全貌を描く。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
あむぴの
24
『自負と偏見』のところだけ読んだ。prideとprejudiceは、ダーシーとエリザベスの両方にあるとのこと。ダーシーが高慢で、エリザベスが偏見を持っていたのかとも思ったが、二人のどちらもが、高慢と偏見の両方を持っていたということか。1997年、中公新書。2018/09/30
minimu
16
新書の割に分厚く、内容ぎっしりの大満足な一冊。ジェイン・オースティン対シャーロット・ブロンテの関係は、まるで清少納言対紫式部のよう。平安の才媛たちとは違い、この英国才女たちは同じ時を生きられなかったけれど、もし同時代の作家だったら、と想像してしまう。その他、英米日本の作家たちをアンチオースティン派・礼賛派に分類し比較している章が面白い。「オースティンに恥じぬよう行動したい」(意訳しています)というディヴィッド・セシルには同意。彼女の作品には、常識的で優れた人格が滲み出ている2017/04/14
kazutox
13
1997年の本。オースティンを3冊読んだので、復習と今後の予習のために。オースティンの生涯については、岩波新書の『自負と偏見のイギリス文化』よりだいぶ詳しい。後半は主要6作の作品紹介でネタバレ全開。ただ、『エマ』を読んだとき思ったのは「あらすじ読んでから読んだ方が楽しめたな」ということなので、残り3冊読む前にもう一度この本でネタバレを読もうと思います。2025/11/25
ふらん
12
マーク・トゥエインがジェーン・オースティンのことを「あの女の墓を暴いて頭蓋骨を叩いてやりたい」と書いていた件に笑った。確かに冒険譚のトゥエインと彼女の作風は相容れないけど、そんなボロクソに書かんでも。トムソーヤが泣くやんか。…どうでもいいけどオースティンが好きと言ったら「オースティン・パワーズ」の方と勘違いされたw。2015/03/10
すももとうさぎ
10
「分別と多感」で描かれるエレノアとマリアンナの対照的な性格の姉妹の姿は、フォースターの「ハワーズエンド」に登場するマーガレットとヘレンの原型ではないかしらん、と思いました。オースティン作品をじっくり読み返したい。2014/04/15
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