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内容説明
新聞記者時代、著者の人間関係は深く、狭く、強かった。しかしフリーになり、リーマンショックと東日本大震災を経験して人とのつながり方を「浅く、広く、弱く」に変えた。その結果、組織特有の面倒臭さから解放され、世代を超えた面白い人たちと出会って世界が広がり、妻との関係も良好、小さいけど沢山の仕事が舞い込んできた。困難があっても「きっと誰かが少しだけでも助けてくれる」という安心感も手に入った。働き方や暮らし方が多様化した今、人間関係の悩みで消耗するのは勿体無い! 誰でも簡単に実践できる、人づきあいと単調な日々を好転させる方法。
従来の人間関係は会社や学校、家族の中だけで形成される濃く、狭く、強いものだった。しかし、終身雇用制度が危うくなり、リストラが起き、人口が減り、家族形態が変わってきたことで、働き方や暮らし方が多様化した今、人間関係で消耗しているのは勿体無い! リーマンショックと東日本大震災を契機に、人とのつながり方を変えたことによって、組織特有の面倒臭さがなくなり、世代を超えて友達ができ、小さい仕事が沢山舞い込むようになった著者。そのコツは、浅く広くつながることだった。息苦しさから解放される、現代の人間関係の提言書。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
鉄之助
276
「人生百年時代」といわれる現代の、人間関係の在り方のヒントをもらった。ゆる~く、広くつながって、会社、家庭、地域以外のネットワークを構築するノウハウが書かれてあった。著者は、毎日新聞の警視庁担当記者などを経験し、現在は、フリージャーナリストであり、街おこしのプロ。フットワーク軽く、いろんなサークルにちょこっとずつ顔を出そう、と勇気をもらった。「人生に必要なのは、愛と勇気と少しのお金」。チャップリンの言葉が身に染みる。2022/02/07
佐治駿河
49
これは生活スタイルの重心の置き方の違いだと思います。昔のままの特定の組織(コミュニティ)に属して深くかかわるスタイルもありだとも思うし本書で書かれているようなネットなどを利用して広く浅く弱いつながりの中で生きていくこともありだとは思います。でも今後は後者のような広くつながっていくスタイルで生きていく人が増えるでしょうね。私的にはもう少し中間的な立場でコミュニティに片足を突っ込んでコミュニティ同士を結び付けたりコミュニティの裾野を広げたり必要な時だけコミュニティの力を借りたりするようなスタンスがいいですね。2025/05/01
チャーリブ
29
電子書籍。2018年初版。当時の空気感を思い出しながら読んでみた。著者は「広く弱くつながって生きる」という生き方を推奨している。悪くない生き方だが、その当時は(今もかもしれないが)ある種特権的な(著者のようにクリエイティブな仕事をしているとか)人に許される生き方だと多くの人が思ったのではないか。それがコロナを経て著者の言うような方向に社会全体が変わってきているように感じる。弱いつながりを育てるノウハウや仕事への落とし込み方にも触れているので「弱いつながり」生活を求める人にはよい実践書になっている。2025/12/08
Y
29
ある人のことをもっと知りたいと思ったときに、自然ななりゆきで相手の情報が手に入るような間柄の人であれば必要ないけど、大体の場合Facebookを使って相手を知ろうとする。facebookの投稿自体にも得られる情報はあるけれど、友達になっている人とのやりとりを見てどんな交友関係かがわかる。だからこそ人となりがまあまあ丸わかりだから警戒して私の場合Facebookをまめに更新しないし非公開にしている。佐々木さんはFacebookをめちゃくちゃ推していたけど、Facebookって前ほど盛んではないよなあと思う。2018/05/27
まゆまゆ
15
人生の問題の根本は人と人とのつながり方、人間関係である場合が多い。ちょっと考え直して生きづらさを取り除くことでもっと楽に生きていこうと呼びかける内容。薄く広くつながっていた方が情報も多く手に入り役立つ。世間という概念が消失しつつある現代では、やはり自分でコントロールできる関係を築いていくことが必要だと感じる。2018/06/19




