内容説明
神は在るか、魂魄は在るか。生命の不思議、宇宙の神秘、宗教の起源、非日常的現象。生と死が行き交う日々の中で、臨床医が自らの体験を通して思索した「力」と「永遠」、そして人の一生。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
だんぼ
237
死別や寿命の長短、背負う荷物の大小など、私たちには不公平、理不尽なことが多々あります。しかし、私たちは摂理により生かされ、人は死ぬことなく、摂理は悠久の生の中で折り合いがつくよう働いてくれています。2025/11/15
中玉ケビン砂糖
98
、まずタイトルがズルイ、かのニュートンも晩年は錬金術に心血を注いでいたように、人は未知なるものを知りたいという凄まじいほどの欲求を持っている、しかし、それがあらぬベクトルへ向いてしまった典型例といった本だ(ちゃんと参考文献くらいのせてくれ列記してくれ!)、かりにも医者が安易に「神」だの「心霊」などのたまうのは、ともするとスピカモ(スピリチュアル・カモ)の誹りを免れない、そもそも人生に目標のようなものがなくて漠としており、とりあえずなんとなく医学部に入ってそれなりに名のある医師になってみた2015/07/11
はる
50
人は死んだらその魂はどうなるのか。誰もが不安に思うこの議論。その意味で、現役の救急医療の医師で東大医学部教授である著者が自身の体験から「死後の世界は存在し、魂は生き続ける」と語る意義は大きい。知人の霊媒師の力で著者が亡くなった母親と交霊する章は真実味があり、死後の存在を感じさせた。2024/10/12
kk
50
人間の精神的・霊的人格の永続性と、「摂理」に従って日々を過ごし生を全うすることの大切さを主張するもの。オカルト的な色彩が強いものの、著者が力を込めて仰りたいことは、大自然とその摂理の下、人は己の小ささを知るべきであり、そのようなものとして謙虚であるべき、ということなのかなと受け止めました。2021/08/21
井月 奎(いづき けい)
47
タイトルは同感です。で、私は人の生き方や思い、心が「集合的無意識」や「阿頼耶識」に溶けあい相互に作用して世界をつくると思っていますので個々の関係としては、この世に残された者が、黄泉に旅立った者を思う一方通行だと思っています。本書はそうではなくあちらで、違う次元で個は存在して関係しあい、その次元の世界では常識や関係は違うと言います。そうだとすると、要領が悪くて苦労を重ねる人、生まれつき不遇をかこつ人もこちらで自らを豊かにする努力をして、向こうに行くことが生きる意味、時間を過ごす意味、苦しむ意味だと思えます。2019/12/01




