これからの教養 激変する世界を生き抜くための知の11講

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これからの教養 激変する世界を生き抜くための知の11講

  • ISBN:9784799322413

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内容説明

今日の世界は、かつてないほど急速な変化を遂げている。
資本主義はその限界を露呈し、人工知能は人間の仕事を奪い始め、誰もが100歳まで生きる人生100年時代が到来しつつある。
旧来の価値観が通用しなくなっていくなかで、「これから」をよりよく生きるためには、現在進行形のリベラル・アーツ(教養)が欠かせない。
思想から経済、デザインにアートまで、各界のフロントランナー11人が、
各分野の「これまで」と「これから」を紐解きながら、「これからの教養」を語り尽くす。

◎目次
1.これからの思想――東浩紀
2.これからの生命――池上高志
3.これからの健康――石川善樹
4.これからの建築――伊東豊雄
5.これからの経済――水野和夫
6.これからのメディア――佐々木紀彦
7.これからのデザイン――原研哉
8.これからのプロダクト――深澤直人
9.これからの文学――平野啓一郎
10.これからのアート――松井みどり
11.これからの人類――山極寿一

◎未来の創り手11人が考える、変わりゆく世界の「これから」
「僕たちは偶然性=弱いつながりを意図的に回復しなくてはいけない」(東)
「人間も機械も『人工生命化』していく」(池上)
「人生100年時代には『大きな問い』が必要になる」(石川)
「新しいコミュニケーションやコミュニティをどう居心地よく造るかが問われている」(伊東)
「近代社会の原理から脱し、『よりゆっくり、より近く、より寛容に』」(水野)
「いまはまたゼロからビジネスをつくらなければならない時代」(佐々木)
「これからはものではなく価値を作っていく時代」(原)
「デザインをする部分が本質的になってきた」(深澤)
「『個人』という概念が社会システムを考えていく上で限界に来ている」(平野)
「スペクタクルの蔓延の中で見失われている『個人の独自性』を取り戻す」(松井)
「人間はデータから脱出しなければならない」(山極)

◎「はじめに」より
爆発的に増える情報量とそれらを瞬時に検索するネット環境、
ビッグデータを駆使するコンピュータの発展にともなって、
僕らは「既になんでも知っている」かのようなイメージがあるが、果たしてそうだろうか。
逆に、より受動的で、自分の関心領域だけに閉じこもる人が多くなっているのではないか。
さらに、世界で何が起きているかよりも、国内の事象や
文化にだけ関心を向けている人も多いように思う。
そうした精神ならびに知性の不自由さから解き放たれるためにも、
異なる分野や言語を学ぶことには意味がある。
教養はリベラル・アーツの訳語だが、人が自由(リベラル)であるためには
技術と知恵(アーツ)がいる。異なるものを知らないと、人は自由になれない。
本書は「これから」をより良く生きるための現在進行形のリベラル・アーツ(教養)の
端緒に触れられるものになれればと意図している。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

KAZOO

90
代官山の蔦屋書店で2017年に行われた、今後の世界に必要な知識についての11人のその分野の一人者が講演というか対談のようなものを集成したものです。それぞれがご自分の専門を生かしての発言であって、うなづけるものが多々ありました。生命の池上高志、健康の石川善樹、デザインの原研哉、文学の平野啓一郎、人類の山極寿一それぞれが語られていることが今からはかなり古くはなっているもののかなりインスパイアされました。2024/06/25

けんとまん1007

46
登場する11名のうち7名の方の著作に触れたことがあり、親近感を持っている。教養、リベラルアーツは欠くべからざるを得ない領域だと思っている。一つのことを考えるにしても、複数の視点からの要素は必須だと思う。それが、広がりや深みにつながる。ここ数年は、哲学とデザインの二つが自分の中で、大きな位置を占めている。そして、その根底にあるのが、山極先生の領域と思考だ。2024/05/20

u1

18
平野啓一郎以外誰も知らんかったけど、どの人の話も面白かった!このインタビュアーの人が話を聞き出すのが上手すぎるんじゃな!『「純文学は確かに社会に生まれた0・01%の毒である」とも書かれていますよね。これはすごくいい純文学の捉え方だなと思ったんですが、この「毒」という言葉にはどういう意味を込めているんですか?』➡️いい質問ですね!これに対する平野啓一郎の答えがまたイイ!平野啓一郎の本は読んだことないから是非読んでみよう!2021/09/16

Porco

18
ソーシャリー・エンゲージド・アートという概念を初めて知りました。あと、山極寿一氏の「身体感覚で共感できるのが人間で、ルールに従わないと社会が保てないのはサル」(大意)というのも面白かった。2019/09/12

Tenouji

13
トピックが私の興味と重なるので、とても楽しく読めた。全体としては、資本主義が終わろう(変わろう)としていること、個人の活動の範囲が広がっていることが、共通認識なんだろうな。それによる価値観の変化を、どう受け止め、活動していくか。とても、示唆に富むインタビューで、年末に読めて良かったな。2018/12/30

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