内容説明
米朝軍事衝突のリスクが日を追って高まる中、いったい、いかなるシナリオのもとに金正恩の北朝鮮は強硬路線を突き進むのか。粛清相次ぐ恐怖政治、破綻した経済構造、疲弊する民心―金正恩の生い立ち、性格、家族、指導者としての能力、経済政策など全角度から徹底分析。首領絶対独裁という異様な統治構造とその内実をひもとき、無法者国家のロジックを解き明かす。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
たかしくん。
15
北朝鮮の国民がつくづく気の毒です。どうしたら、いいのだろうか? そして、戦後日本が分断されなかったことが、どんだけ幸せであるのか?2021/06/01
としP
12
【🥳読了🎊800冊目🎉】金日成時代の思想は消え失せ、北朝鮮に今あるのは恐怖政治のみ。米国ではトランプ政権に代わり、軍事制裁も辞さない状態になっている。なぜなら、今までどれだけ非核化を交渉のカードにだまされ続けたか…。朝鮮半島南北融和策を出してきて、米国の攻撃をかわした状況だが、今後どうなるか?戦争になったら北朝鮮に勝ち目はない。「ソウルを火の海にする」と言っていたが、それはハッタリだ。1990年以降の北朝鮮の経済状況では、まともな兵器が作れていない。幹部や兵士の忠誠心も低い。さぁ、どうする?金正恩?2019/09/25
古本虫がさまよう
3
著者は朝鮮大学校を卒業して、教員も務めていたとのこと。ということは北朝鮮系の人だったのだろう。その経緯については、この本では記されていないが(『朝鮮総連』中公ラクレ--で綴られているのかもしれない)、反北朝鮮、反金正恩の立場を貫いている。 一読し、おおむね、ここで指摘されていることは正しいと思った次第。 会合で居眠りをした軍の幹部を降格解任するのはまだしも、「2015年四月には玄永哲人民武力部長を『居眠り』の罪名で処刑した」というからすさまじい。そんなヤクザ国家を平定するか野放しにするかの瀬戸際だ。2018/04/03