角川文庫<br> かんかん橋の向こう側

個数:1
紙書籍版価格
¥968
  • 電子書籍
  • Reader
  • ポイントキャンペーン

角川文庫
かんかん橋の向こう側

  • 著者名:あさのあつこ【著者】
  • 価格 ¥968(本体¥880)
  • KADOKAWA(2018/03発売)
  • 夏休みの締めくくり!Kinoppy 電子書籍・電子洋書 全点ポイント30倍キャンペーン(~8/24)
  • ポイント 240pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784041063408

ファイル: /

内容説明

父の亡き後、常連客に支えられながら残された食堂『ののや』を守リ続ける継母の奈央と高校生の娘真子。客の笑い声があふれる店にある晩、新顔の青年が現れる。東山と名乗るその男は、ネットで評判の小説を読み、その舞台になっている『ののや』と登場人物のモデルを見にやって来たという。「小説? ののやが?」「いったい誰が?」みなの驚きをよそに、すっかり気に入って町に滞在する東山。しかし間もなく、胡散臭い探偵が町にやってきて……。「人は帰る場所があるから、旅立つことができる」小さな食堂を舞台に、毎日をせいいっぱい生きる人々の絆とそこから巣立っていく少女の成長を描いた傑作長編!

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

dr2006

43
なんか凄く好き❤巻末の作者の解説を読むまで続編と知らずに読んだが、それを気が付かない程作品に移入し、感動した。小さな温泉町津雲には石造りのかんかん橋と主人公真子の継母奈央が経営する食堂ののやがある。集う常連が醸す家族と仲間の物語だ。ある日常連和久が書いたネット小説のファンだという男が訪ねて来るが…。時にこの仲間たちは辛辣に云いたいことを云い合うが常に相手を気を遣っている。このウザい関係が成立するのは根っこに信頼関係が築かれているからで、ののやは環境でしかない。家族や仲間を思い遣る優しさを教えてくれる作品。2023/05/09

shincha

40
片田舎の廃れてゆく温泉街の街、津雲。何にもない所だけど、ここにしかないものがたくさんある。スーパーヒーローなんて誰もいないけど、普通のおっちゃんやおばちゃん、少年少女たちはそんな中で苦悩しながら生きている。かんかん橋は、昔からここに住み、ここで営み、ここで死んでいく人たちを見守り続けてきた。真子が主人公的な立ち位置だけど、登場人物全員がそれぞれの人生の主人公。ふるさとっていいな。ちょっとサスペンスも入って面白かった!2025/02/07

はるき

35
あさのあつこさんが描く女の子は、将来きっと力強い女性に成長してくれる。そういう安心感があります。地に足を着けて力強く歩くこと、自分を信じること。 そういうメッセージを感じます。2018/03/31

はるき

29
 男の子の成長は一瞬の輝きで、女の子のそれは生々しい羽化だ。頼りなげな小さな女の子が、自分の力で未来を切り拓く力強さは、何度読んでも胸が躍ります。2019/01/16

鍵ちゃん

16
地方の寂れゆく温泉町、津雲。父の亡き後、残された食堂「ののや亅を守る継母の奈央と高校生の真子。支え合う暮しの中で真子は、奈央を一人残して都会に進学することを迷っていた。ある晩、訳ありげな青年が客として現れるが、やがてとんでまない事件に発展する。「帰る場所がある。だから人は旅立つことができる亅小さな食堂を舞台に、精いっぱい生きる人々の絆と、少女の成長と旅立ちを描いた。食堂を舞台とした新喜劇を見ているような、明るく人情味のある話でした。2021/03/26

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/12748520
  • ご注意事項

最近チェックした商品