内容説明
唯一の味方だった破天荒な祖母を亡くした、七歳の少女エルサ。遺言にしたがって祖母の謝罪の手紙を持ちさまざまな人々を訪ねるうちに、エルサは知らなかった祖母の姿と、自分を取り巻く強い絆を知る。『幸せなひとりぼっち』の著者がおくる、少女の心温まる物語
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
こーた
152
物語の効用、ということを考える。ひとはなぜ物語を求めるのか。この小さな女の子のおはなしは、そのひとつの解答のようにおもえる。眠りかけのギリギリで、薄目を開けて辿りつく、眠りのふちの大地。彼の地で繰り広げられるおとぎ話は、現実の世界と混ざりあって、その境界はどんどんあいまいになっていく。アパートの住人にはみなどこか欠けたところがあるけれど、完璧にクズ野郎ってわけでもない。そんな完璧でない人々でも、ときにはスーパーヒーローにだってなることができる。そもそもスーパーヒーローに完璧なやつはいない。(1/2)2018/04/07
藤月はな(灯れ松明の火)
89
エルサは子供から苛められ、大人から疎まれてもへっちゃらだった。何故なら彼女には彼女よりも破天荒なおばあちゃんがいつもいてくれたから。でもおばあちゃんは亡くなってしまった・・・。個人的にエルサの言動は、自分の黒歴史時代と重なるものがあって時々、イラっとしながら悶絶したり(笑)こういう時って図らずしも人を傷つけてしまうんだよな・・・。私もごめんって言いたいわ。思い通りに生きたとしても悔いができないとは限らない。そして皆から眉を顰められる人がそんな生き方を好きでやっているとは必ずしも言えない。でも哀しみは終わる2018/06/07
はる
82
ぶっとんだおばあちゃんと、孤独で生意気な7歳の孫娘、そして同じアパートに住む風変わりな住人たち。おばあちゃんの作ったおとぎ話がこの物語の重要な鍵。少女にとっては物語が世界であり、世界は物語なのです。魅力的な人物描写、ウィットに富んだ文章。ハチャメチャでナンセンスな出だしから最後には泣かせる展開。凝った世界観は少し読み難いですが、面白かったです。作者は「幸せなひとりぼっち」のフレドリック バックマン。2018/05/24
papako
80
読みづらかったし長かったけど、楽しかった!もうすぐ8歳のエルサはハリーポッターやX-MENが大好きな変わった女の子。癌で死んだおばあちゃんの手紙を探して、自分の住むアパートの住人に届ける『宝探し』をすることになる。親が離婚して、異父弟か妹がもうすぐ産まれる。絶対味方のおばあちゃんは死んじゃって不安がいっぱいのエルサ。宝探しを通じ、住人達の過去や秘密、本当を知って、家族になっていく。信じること、頼ることを覚えたエルサは大丈夫。おばあちゃんのお話の部分が現実とリンクしているから必要なんだけど、読みづらいな。2021/03/16
ゆりあす62
74
感想書いたのに、風と共に去りぬ。何処かへ消えました。原因不明、私のミス(;_;)ナイス下さった方、有り難うございました。2018/05/01
-
- 電子書籍
- 超わかる入門マンガ ひらめき!プログラ…
-
- 洋書電子書籍
- Giving Voice to Val…