内容説明
おそ松くん、バカボン、イヤミ……あのギャグ・ヒーローたちはいかにして生まれたのか?「ギャグ漫画の王様」赤塚不二夫が自身のギャグ・マンガのヒミツを明かした、至高のギャグ論エッセイ!
本書は単行本『ラディカル・ギャグ・セッション―挑発する笑いの構造』を一部増補したものです。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
へくとぱすかる
41
30年前の本が新たに文庫化されるのだから、没後10年を経ても赤塚先生の人気はすごいと思う。「おそ松さん」ブームもタダモノではない。六つ子のママが、赤塚先生のお母さんそっくりだったとは、初めて知ったが、その他いろいろ、マンガ発表当時の事情や世相との関わりがすごい。テレビ界・文学界まで巻き込んで、まさにマンガが時代とともに歩んだのだと感じた。2018/01/20
阿部義彦
18
河出文庫、おそまつくん天才バカボンモーレツあ太郎、を中心に赤塚不二夫さんがその成り立ちを語ります。グループによる合議制でアイデアを出し合っていました。合宿みたいな雰囲気が好きで、めぞん一刻なんかもそういうのが若者たちの感性に訴えかけてヒットしたのではないのか?などの漫画評論の部分も実に面白いです。つげ義春さんなんかも客観的に核心をついた評をなさってます。私的には文春に連載した「ギャグゲリラ」を読みたいのですが、文春文庫には入ってるのに品切れなのか自主規制なのか出回って無いのが残念です。復刊ドットコムか?2018/01/13
スプリント
17
赤塚不二夫の作品は現在はかなりデフォルメされて角がとれてしまっているが、当時はかなり過激だった印象です。2019/11/23
goma
15
時代の流れと共に影響を受けたもの、キャラクター誕生秘話等が綴られた赤塚不二夫のエッセイ。トキワ荘での生活や漫画家同士の繋がりも描かれている。数々観た映画がバックボーンになっているそうで常に面白い事に貪欲な人だったのだなぁ。私の中では赤塚不二夫と言ったらやっぱり天才バカボン!アニメも始まった事だし、またコミックを読んでみようかな。2018/07/19
またの名
14
「あくまで厭世主義者に徹しようというのなら諸君は哄笑することを学ばねばならぬ ——ニーチェ」と引用する所作からも貪欲に知識を吸収したのが見えるけど、「これはブレヒト的不条理で〜」等とナンセンスに対し意味を探すインテリをも哄笑。全共闘の大規模反戦デモを見に行った新人漫画家が共振して石を投げ留置されたので警察から連絡が来て、銃を発砲しまくる危ないあの警官キャラのイメージができたと言う。本当に悪ノリでしかない無意味を徹底しつつも、政治問題すら見境なく子ども向けギャグ化する米国社会への憧れを漏らす。おそ松原作者。2018/08/17
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