角川文庫<br> 桃色まちおこし

個数:1
紙書籍版価格
¥704
  • 電子書籍
  • Reader

角川文庫
桃色まちおこし

  • 著者名:室積光【著者】
  • 価格 ¥704(本体¥640)
  • KADOKAWA(2018/03発売)
  • ポイント 6pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784041064504

ファイル: /

内容説明

史上最強の童貞、現る!

「食の次に大事なのはエロじゃろうが!」艶女(つやめ)町商店会の会長の鶴の一声で、AV監督の修業をすることになった知春(ともはる)。
さびれた商店街の復興策としてアダルトビデオのプロダクションを立ち上げる、ついては町の若者を一人選抜して東京に監督修業に向かわせようということになり、白羽の矢が立ったのだ。
てんやわんやのうちに東京に行き、業界の様々な人に話を聞いていく知春。だが彼は、エロいものに接するとすぐに鼻血が出てしまい、さらに興奮すると気絶してしまうというやっかいな体質の持ち主だった!
こんなエロアレルギーの男に今回の任務が果たせるのか!?
現場で女優にキスされ気絶した知春だったが、目覚めて言われたのは「お前は史上最強の童貞だったんだ」という一言。なんと知春は気絶しているうちに……!?
そして、高校の同級生だったるみ子、今はAV女優として活躍している百合丘レミと出会って……。
まちおこしの行方は、知春の運命は!?

『都立水商!』『史上最強の内閣』の著者がおくる、「ところどころホント!」(著者談)のAV純愛物語!

カバーイラストは、2017年にも舞台(福田雄一/脚本・演出、安田顕/出演)が公開された「スマートモテリーマン」で知られる、SHU-THANG GRAFIX(浦野周平)氏描き下ろし。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

三代目 びあだいまおう

264
室積先生の作品は気楽に読めるものばかりなので結構好きです。変わった作品が多いですね。本作もタイトルからしてブッ飛んでます。地方の寂れた商店街に活気を取り戻すべく、商店会長は『エロで街おこし』を宣言する!就職浪人中で暇していた知春に白羽の矢が立ち、流されるようにAV業界に修行にいくことになった。しかし、知春には人に言えない悩みがあった。エロアレルギーである!エロに接すると鼻血が出て気絶してしまうのだ!よくもこんな変な作品を世に出すものと思いきや、意外と真面目に仕上がっていた。ま、お薦めとは言えません‼️🙇2020/06/06

おしゃべりメガネ

130
AV業界をテーマにしたお話です。かといって、エロ満載ではなく、ありえない話なんでしょうが、町おこしのテーマも絡んでいるのである程度真面目に綴られています。読み始めは軽いタッチで、おバカなお仕事小説かと思いましたが、読み進めていくうちに結構真面目なお話なんだなと感じました。中盤からラストにかけては故郷を思うキモチや大切な人に対する想いも綴られ、地味に感動します。読後感の良し悪しは正直、人それぞれなんでしょうが、個人的には悪くなかったかなと。エロアレルギーな主人公が、変わっていく流れが面白く読めましたよ。2021/03/09

やも

84
寂れた駅前商店街をどげんかせんといかん!「食の次に大事なのはエロじゃろうが!」会長の鶴の一声でAV作成をすることになった艶女商店街の皆さん。メガホンを握るのは就活に失敗した奥手男子・東谷知春君だ。もちろんチェリーボーイ🍒彼は東京に行きAVのノウハウを学びに行くが…▶どぶろっくのネタみたいに、アホで笑えるエロが満載😂なんだけど、室積さんってズルいよね〜😳いつも思うけど、最後にはきっちり泣かせに来るんだから🥺✨しかも今回はあとがきもいい。偏見をぶっ飛ばせ!って優しさを感じるんだよね。★32023/02/02

mr.lupin

54
艶女町商店会では、商店会長の一声で町おこしのためにAVの監督修業をすることになった主人公の知春。てんやわんやで東京へ業界取材をしていくが、実は彼はエロに接すると気絶をしてしまう体質だった。そんな知春は何と気絶中に…!? 果たして知春に今回の任務が果たせられるのか? 読みやすくて、またとてもコミカルで、知春と金徳とのやり取りも面白かった。終盤にかけての知春の同級生のレミとの話も、なかなかといい味をだしていたような気がするかな。続編があればもっと面白いと思う。☆☆☆☆☆2021/01/29

yamatoshiuruhashi

38
久々の室積光。著者の本はかなりが絶版になっているがAmazonで注文した販売中の文庫本のうちの一冊。原価が安い田舎でAVを作って都会価格の全国で売れば「まちおこし」になる。「都立水商」並の破茶滅茶な設定で始まるこの小説、一気に読める下世話な三文小説のような流れだが、やはり室積光。人生観、教育観も伝えきてその安定感も良い。もちろん何にも考えずに下世話に読むもよし。中途半端に終わったのが残念だが、これも作中で引用されたオーソン・ウェルズの「ハッピーエンドかどうかは物語をどこで終わらせるかに決まる」の実践か。2020/10/28

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/12668102
  • ご注意事項

最近チェックした商品