内容説明
奇妙な出会いだった。バランスを失い坂道を転げ落ちた少年を見て、少女は笑い出す。翌日から、お互いに名前も知らぬまま公園でデートを重ねる二人。ある日少年は少女に魔の手が迫ったことを知る…。平井和正に「言霊」が降り立った三作品。ノスタルジックな世界が繰り広げられる短篇集。
目次
ストレンジ・ランデヴー
鏡の中の少女
待っている
あとがき
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
なつみかん
11
作中の時代は現代であって、そのキャラの一人が戦前生まれとは・・・やっぱり平井和正はラノベの元祖、もしくは始祖になるのだろうなぁ〜2024/04/03
志摩子さん
5
いつもの平井さんのキャラクター主導の長編じゃないし、初期のSFの短編みたいにダークでロマンティックに完結しているものでもない、物語としては何か物足りないと言えば物足りない、ただ、言葉や文章が何だか引きつけてくる、そんな三つの作品です。平井さんの恋愛物語はいつももどかしくてつらいです。2016/04/30
しゅう
3
懐かしいムード。B2016/07/19
朱音
1
なぜか、‘違和感‘を感じた。平井和正、だよね?という感じ。あの、狼男の?幻魔大戦の平井和正?確かに最近平井氏の本から遠ざかっていたし、私のほうが変化しているのかもしれないけれど、でも。何かが違う。会話文の流れ、登場人物の設定(美貌の女教師、不良少年、美少女…)など、平井節、というのは健在。ストーリーも見事なもの。何だろうこの違和感は。2002/01/19
ひらり庵
0
「狼の紋章」の原型は「悪徳学園」と思っていたが、さらに原型があった。女教師が青鹿と虎4とケイを合わせたようなキャラクター。彼女を主役に再構成してほしかった。2014/05/17