光文社新書<br> 藤井聡太はAIに勝てるか?

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光文社新書
藤井聡太はAIに勝てるか?

  • 著者名:松本博文
  • 価格 ¥968(本体¥880)
  • 光文社(2018/03発売)
  • ポイント 8pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784334043452

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内容説明

ついに将棋ソフトが名人を破り、「コンピュータが人間を超えた」という現実は誰の目にも明らかになった。しかし人間は、対戦が繰り返されるだけ過去に学び、無限に成長する。そして、加藤一二三、羽生善治、藤井聡太と、天才は必ず現れ、歴史を塗り替えていく。棋士とコンピュータが対局する電王戦の終幕、藤井少年の快進撃、ソフト開発者たちの執念の戦い…天才の誕生とコンピュータの進化で大きく揺れる棋界の最前線を追う。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

佐島楓

61
将棋がわからない読者でも読めるし、わかればなお楽しめる。コンピューター将棋を中心とした最近の将棋界の動向がメインだが、局面には思わず手に汗握り、読み進めるだけで将棋に関する知識が増える親切な構成でとても面白かった。著者の棋士に対する敬意が伝わってきた。2018/03/22

チャー

11
本書では2000年代中頃から最近に至るまでの将棋AIが発展してきた背景やそれらを作り上げたプログラマーたちと、AIとの対局などで活躍した棋士たちの戦いを詳しく綴っている。今では対極に表示されるAI評価値やアプリなど、身近なところで多く見かけるが、いわゆる電脳戦のハイライトなど、広く認知される前の頃からの記述は大変興味深い。人であれば指さない手も速やかに駒を運ぶ指し方は、さすがはコンピューターと感じる。一方で、人間同士の熱い対局も目が離せず、棋界を盛り上げる意味でAIの活躍は目覚しいと感じた。2021/05/13

チェアー

11
答えは出ている。藤井聡太ですらAIには勝てない。いまは。しかし、数十年、百年後、人間がAIを超える可能性はあるとも示す。コンピューター将棋の歴史をひもとき、現状がいかに遠くまできたかを示しているが、なにより筆者が書きたかったのは「幻の棋士」永作芳也のことだろう。いま、永作のことをこんなに熱を込めて書けるのは筆者しかいない。ぜひ単独の本にまとめてほしい。コンピューター将棋がもたらした地平をまだ人間は受け止めかねている。その途中報告がこの本だ。2018/08/08

Sam

8
ちょっと前の本ですが、古さは感じませんでした。藤井くんの話、AI将棋の話、そしてなぜか永作さん(懐かしい!)の話と、興味深く読めました。私は渡辺明さんの惚れ惚れするような鋭い攻めにいつも感嘆させられてますが、木曜日の棋聖戦は藤井くんの応援にまわるかもな。2020/07/13

プラス3

4
藤井7段や羽生竜王、コンピュータ将棋など、ここ最近の将棋ルポ。コンピュータ将棋についてある程度知ってる自分からすると、一般受けを狙ったこのタイトルはちょっと無いなと思う。全体的に既に知ってる話が多く、もう少し踏み込んだ話をしてほしかった。ただ「名人になれないと悟ったから」という理由でプロを辞めた将棋棋士の話は初めて聞く話で、なんかくるモノがあった。2018/06/19

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