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内容説明
管理職への昇進を拒む深い葛藤、やりがいと低賃金の狭間に生きる姿、「勝ち組」の敗北感、認められない家庭生活での活躍、そして男をも襲うプレッシャー。「女性活躍」推進の期待が高まる一方、女たちは規範の押し付けに悩み、苦しみ、怒っている。等身大の本音を長年に及ぶ定点観測ルポで掬い上げ、時代ごとの生き方トレンドに翻弄される人びとの生きづらさの本質を解き明かし、それぞれが希望の光を見出せる社会を考える。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
やすらぎ
91
あなたは男、わたしは女。人は性別で二分するけれど、男にも色んな人、女にも色んな人がいる。無理矢理どちらかに当てはめようとするから無理が生じる人もいる…。スポーツ好き、お酒好き、手芸が好き。家事が意外と好き、ゲーム好き、読書好き、旅行好き、料理好き、仕事が好きな人もいる。誰にでも好みがあり、そこに性別は関係ありません。極端にバランスの崩れた男社会が現実には存在し、今は正しい重心を求めて徐々に動きだし、揺れている最中。揺れが収まるのはまだ先だけど、皆が助け合い、気づきあえば、今より柔軟な社会が広がるのかな…。2019/06/22
HANA
60
女性の活躍が声高に叫ばれる昨今だが、その底にあるのは男女を問わず「~しなければならぬ」という固定観念であるというのを明らかにした一冊。女性は家を守り子を育てねばならぬ。から、女性は社会へ出て活躍しなければならぬ。へ変わっただけで社会における価値観の押し付けは変わっていないという事を教えられるなあ。国連のジェンダー指数とやらを見る度に感じていた違和感に言葉を与えられた感じ。本書の良い所はそんなお題目に唯々異を唱えるのではなく、一人一人のインタビューからそれを教えられる所か。個人の悩みに正しさは無いしなあ。2025/06/17
GAKU
59
国は「女性の活躍」を声高に唱え、「女性活躍推進法」制定で女性採用比率とか、女性管理職の比率とかって、何か見当違いなような気がする。女性だって自分自身はどう働いて行きたいか、人それぞれ違うはず。この著書に登場した色々なケースの働く女性達の生の声を、政治家や会社の経営者達は、真摯に耳を傾けて欲しい。勿論、私達男性も。女性が働きやすい社会にして行く為には、まだまだやるべき事が沢山あると思う。2019/01/05
rico
42
国の言う「女性活躍」には、少なくなる労働人口を補い、経済成長を維持するためという目的が露骨に見えて、押し付けがましい。高度成長期の専業主婦礼賛や、戦前の産めよ増やせよと同じ。それでも追い風には違いない。伸びやかにチャレンジしている若い人たちの姿はまぶしく、変わってきたのかなと思っていたけど。個の尊重という視点が欠落し、資源も投入されず、建前が先行し、プレッシャーだけが強くなってる現実。これでは誰も幸せになれない。2019/02/10
かず
39
★★★★★audiobook。「女性活躍」に翻弄される女性と男性。「女性管理職を増やそう」と会社の都合で号令をかけたところで、もしも当人たちの人生設計上に「管理職昇進」が存在しないならば、その価値観の押し付けを判断基準として「女性の活躍ができていない」なんて議論は、筋違いも甚だしい。では「女性活躍社会」モデルケースは一体どんなものであろうか。本書を通して私自身も迷路に入り込む感覚があったし、一筋縄ではいかない問題だと痛感する。例えば、女性の「ライフプランの選択の幅が広がる」状態はどうだろうか。再読予定。2022/02/15
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