内容説明
一匹の猫をめぐるトラブルから、ストリートギャング団のヒーツとマングースが抗戦状態に突入。ボスチームのブリッツが調停役を買って出た。ヒーツのナンバー3の八神春清も調停の場に乗り込むが、マングースのボスがとつぜん銃をぶっ放し始める! かろうじて逃れた春清は、生き残りを懸けた綱渡りの闘いに挑むが――。停電状態の暗黒街で始まる大戦争のゆくえは!?
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
路地
39
日本のチーマー文化とアメリカのギャング文化が掛け合わされた2000年代の空気感が存分に味わえる一作。疾走感と若さ前回で、『流』で好きになった東山さんの新たな一面(本作の発表の方がずっと早いけど)を知ることができた。2023/03/24
とくま
6
△「ピーハツ」 東山さんのこういうやつ好き。もっと激しくしてほしい。2018/05/21
小説好きな施設長
1
架空の都市が舞台のギャングモノ、ノリは軽くアッサリと死人が出るあたりもタランティーノ感もありセリフや地の文も海外小説っぽさが強い。東山彰良特有の言い回しや文体は完成されていない感もあるし、勢いで描き切った感はあるがそれでも端々に感じとれる文学の香りは彼の作品でしか味わう事ができないように思う。2025/01/22