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内容説明
世界には、さまざまな場所があり、多様な人々が暮らしている。そして、そんな各地の人間の暮らしは気候、地形、植生など色々なものの影響を受けている。ふだんは気づかなくとも、私たちの生活は自然と密接に結びついているのだ。「世界一美しい」ナミブ砂漠はなぜ赤いのか? ヨーロッパでオープンカフェが好まれるのはなぜなのか? 本書では、気候区分ごとに世界各地の自然環境と人々の暮らしを解説。50か国以上を訪問した著者による楽しいエピソードや写真も満載で、世界を知る楽しさが沸き起こる一冊。電子書籍版では、写真をカラーで収録。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
巨峰
78
世界を気候に応じ、熱帯・乾燥帯・温帯・寒帯にわけ、その地域について気候や気候により形成された地形・植物の植生とそこでいきる動物、さらには人間の暮らしや文化にまで踏み込んだ地理学入門。地理学というのが単独では形成しえない学問だというのがよくわかる。個人的に最近読んでいる北欧ミステリで、クリスマスが凄く大切に扱われていたことに少し日本との違いを感じたんだけど、気温が冷たく夜が長い北欧の冬は暮らしにくいから、それだけ人々が温もりを感じるクリスマスが重要視されているというのが理解できた。目から鱗的なことが多々。2018/10/20
佐島楓
57
後期に履修してみようかな、と思って読んでみたが、あえなく挫折。2018/05/02
サアベドラ
28
世界の様々な気候とそこに暮らす人々の生活を紹介した新書。2018年刊。著者は世界中を旅して各地の植生などを調査してきた地理学者。世界を4つの気候(熱帯、乾燥帯・半乾燥帯、寒帯・冷帯、温帯)に区分し、それぞれの気候のメカニズム、植生、生活様式などを記述している。自然地理と人文地理がバランスよく書かれており、自然とそこに住む人々を地続きで理解できる点がよい。新書の割にカラーの口絵やモノクロ写真、図表が多く収録されているが、それでも少々わかりにくい箇所もあるので、グーグル画像検索などで補うといいと思う。2019/07/15
かんがく
18
タイトルにいっさいの偽り無し。本当に世界がわかる地理学入門書だった。気候ごとの4章構成。気候、地形など私の苦手な自然地理について、とてもわかりやすくシステムを説明した後、その地域に住む人々や、農業、文化について詳述。図や写真が新書とは思えないくらい豊富で、著者が実際に訪れた際の感想などもあって知識がしっかりと定着する。今後も参考にしたい。2019/07/31
よしよしニャンコ
17
2回読んでみたが、気候や植生に関する用語がよくわからないので、あまり頭に入ってこなかった。サマータイム制度は、夏と冬とで日照時間が3倍も違うような北欧の地域で導入されているものらしい。これをオリンピックのために日本に入れようと言い出す人がいることに、日本の偉い人の無策ぶりに恐ろしくなった。2019/05/25