神経免疫学革命 脳医療の知られざる最前線

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神経免疫学革命 脳医療の知られざる最前線

  • ISBN:9784152097491

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内容説明

「免疫機構は脳の健康とは無関係」という常識を疑い、十余年孤高の闘いを続けた末に実証的に定説を覆した著者はいま、不可能と言われた脳神経系疾患のケアを可能にしようとしている。前代未聞の成果で専門家を唸らせた神経免疫学者自身が明かす脳医療の最前線。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

アキ

18
多くの自己免疫疾患の原因が自らの免疫細胞と聞くと「自己免疫細胞は悪者」と決めつけてしまうが、免疫は脳にとって良くも悪くもなり得る。自身の研究成果を辿ることによってそれを示しているイスラエルの神経科学者の書。がんやうつ、アルツハイマー、生活習慣病にも炎症が関与すると注目されている分野、特に中枢神経と免疫に着目した研究成果は素晴らしい。巻末の膨大な文献がそれを物語る。その成果が今後臨床応用できるようになることが望まれる。免疫力を高める食品や生活習慣にも言及があり、参考になる。普段から免疫を高めましょう!2018/05/26

Masako3

7
★★☆ イスラエルの神経免疫学者による一般の人を対象とした啓蒙本。生化学の知識が無いとかなり難解だろう。自己免疫疾患における免疫反応の抑制、がんなどにおける免疫の賦活化が治療になると認知されてしばらく経つ。筆者はうつ、脊損、さらにはアルツやALSまで免疫の異常亢進あるいは抑制が機序にあると提唱している。治療法の確立を祈る。2018/04/23

みかん。

3
精神的な活動は免疫系が関わっている可能性が高いとされます。こころの痛みは神経系と免疫が共同で神経に伝えられた記憶に対処しようとしている何らかの治癒プロセスなのだ。そのため精神的な活動を消極的なままで用いていると免疫が高まらず精神的に脆弱となってしまいます。安全なところにいたのではおそらくかえって気力が悪化してしまうのでしょう。免疫は大事です。2024/12/14

uchin44

2
通説では、脳には外部から守るための関門があり、免疫系も介在できないとされていたが、脳の健康や病気に関して、免疫系が重要であると提唱した本。ワクチン療法などで、免疫系を動かすことで、脊髄損傷などに効果があるなど、興味深く読みました。これから脳疾患の1つの治療手段となっていくのかもしれません。ただ何でも免疫が原因で、何でも免疫で直るというような雰囲気も漂っており、少し過剰な印象も受けました。2018/04/06

Ikeda Kazumasa

0
中枢神経系には影響を及ぼさないとされていた、免疫系がとても重要な役割を果たしていたというお話。 様々な疾患(アルツハイマー、ALSなど)や怪我(脊椎損傷、眼の怪我など)の治癒にとって、適切な順番で免疫系が働く事が必須。2020/04/20

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