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内容説明
徳川家に“絶大な恩”を売っても取り潰された外様大名、将軍の死と同時に“最高権力の座”から滑り落ちた幕閣、破産寸前の藩政改革で“抵抗勢力”に苦しみ続けた名君……。泰平の世が260年以上続いた江戸時代でも、その裏では、幕府や大名の熾烈な権力闘争が繰り広げられていた。本書は、気鋭の政治学者が「福島正則と蒋介石」「田沼意次と田中角栄」「赤穂事件と二・二六事件」「上杉鷹山と濱口雄幸」など、江戸時代と近現代史の類例を比較する独自の視点で“失敗の教訓”を導き出す。彼らが大局を見失い、誤った道へと突き進んだ理由とは何だったのか? 【目次】●第1章 残党の末路~福島正則と蒋介石 ●第2章 手段が目的に変化した悲劇~最高権力者・田沼意次と田中角栄 ●第3章 「正義」が現実に勝つという失敗~「赤穂事件」と「二・二六事件」 ●第4章 名君の宿命~上杉鷹山と濱口雄幸 ●終章に代えて 幕府崩壊~改革の失敗と戦いの放棄
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
岡本
114
「失敗の研究」の4作目。著者は歴史学者では無いので、類似の書籍と比べて視点が異なるのが面白い。違う時代の個人や団体を比べるので無理が生じる部分も多いが、こういう比較も面白いのではないか。戦国から江戸まで4作続いたので、もう次は無いかと思いきや「大日本帝国」が続巻として発売されていたという。2018/10/07
金吾
16
江戸時代と昭和をそれぞれ対比した4つの話は視点として面白かったです。全て賛成というわけではありませんが、楽しめました。「赤穂事件と226事件」は良かったです。2021/10/19
へいがぁ
4
観点は面白いと思いました。ただ、もう少し深く論考してもらいたかったです。2017/09/24
purupuru555
2
取り上げられている事実については、浅学の身には興味深いものが多かった。とはいえ、評価については、非常に息苦しいものを感じた。理想主義というより極論といた方がいい個所も。2018/07/14
shun
1
★★★☆☆+2021/03/07